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愛知県病院協会会長 / 五病院団体協議会会長
名古屋掖済会病院 加藤 林也 院長

1974 年 名古屋大学医学部卒業 1974 年~1980 年 名古屋掖済会病院内科 1980 年~1983 年 名古屋大学医学部第一内科 1983 年~1985 年 UCLA 留学(Postdoctoralfellow) 1985 年~1988 年 名古屋大学医学部第一内科 1988 年~1990 年 国立豊橋病院(現: 豊橋医療センター)内科・循環器科医長 1990 年~2001 年 国立名古屋病院(現: 名古屋医療センター)循環器科医長 2001 年 名古屋掖済会病院循環器科部長 2002 年 同副院長 2009 年同院長 2014 年から愛知県病院協会会長■愛知県医療審議会委員 地域医療連携のための有識者会議メンバー 愛知県救急医療高度化推進協議会(メディカルコントロール協議会)会長 愛知県救急搬送協議会副会長■所属学会 日本内科学会 日本循環器学会 日本不整脈学会 など

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世界遺産興福寺の貫首(かんす=最上位者)、多川俊映氏による「掖済」の書。新病棟が完成したら1階の目立つ場所に掲示したいと加藤院長は話す

ー新棟を建設中です。

 現在の病棟が2つに別れていることによる業務の非効率を解消したいというのが長い間の夢でした。その実現のために職員ががんばってくれ、なんとか実現にこぎ着けました。

 外来や手術部門、集中治療室のような特殊な機能は含まず、1階はリハビリや人工透析に使用し、2階から7階まで、480のベッドを集めた病棟です。

 このあたりは名古屋港の岸壁から2〜3kmしか離れていませんから、地震での津波に備えて最上階を避難場所として使用できる施設にしておくことも考えたのですが、名古屋市の条例で建物の高さ制限があるため、病室しか出来なくなりました。

ー名古屋の土地柄は。

 東京に行った時に「名古屋の人は市長のように特徴的」だと言われましたが、生まれ育った者にすれば、逆に没個性的ではないかと思います。

 大阪の人ほどストレートではないし、東京の人ほど見栄も張らない。そのちょうど真ん中、自分の気持ちを表現するのははばかられるから察してほしい、という地域だと思います。かつて排他的だと言われたこともありましたが、地元民同士のつながりが強すぎて、外から来た人が入りにくいと思われるだけのことです。よく「大いなる田舎」と言われますが、まさにその通りで、一人だけ突出することを嫌い、横並びを好む面があります。都会の便利さと田舎の住みやすさが名古屋にはあると思います。

 当院のある中川区の医師会のモットーは聖徳太子の「和を以って尊しと為す」で、医師会の行事でも、皆で助け合って誰かが割りを食うようなことは余りありません。

ー愛知県病院協会の会長もされていますね。

 愛知県病院協会は県下325病院のうち222施設が参加している、上部組織のない団体で、愛知県で一番大きな病院団体です。愛知県における病床再編や二次医療圏の再編といったものを視野に入れ、県医師会とも連携し、愛知県の医療行政が円滑に進むように是々非々で協力しあっています。

 愛知県にはほかにも医療法人協会、精神科病院協会、日本病院協会愛知県支部、全日本病院協会愛知県支部、公立病院協会などの団体があります。そのうちの5団体で「五病院団体協議会」をつくり、私が会長を兼任することになりました。病床機能報告制度に基づいて地域医療構想(ビジョン)の策定について行政と意見交換をする時の窓口として、また、公的な施設から私的病院まで、分け隔てなく必要な情報は共有できるようにしたい。それは個々の病院のためではなく、地域住民にとって良いものにしたいという姿勢です。医療環境として良いものを県全体で提供したいと思います。

ーどうして医者になろうと。

 身内に医者はいないんです。父は戦争後に、自宅を地場証券の支店にして働いていました。ですから子供のころは家で株式相場を見ながら宿題をやったもので、家業ですから、漠然とそちらに進むのかなと思っていました。

 高校生になって、国の外交や財政を担う外務省や大蔵省で働きたいと考えて大学受験に備えていた時に、父が「医者になるのは難しいらしいな」と言うんです。今思えば父親の挑発だったかも知れませんが、そのとき私は「そんなことはないと思うよ」と答えました。すると「そんな言葉は医者になってから言え」と父親が言うんです。それで、私には無理だと思っているのかなと思い、大した理由もなく医学部は2年長いのでゆっくり遊べると思い、医学部を受験したんです。


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