◎2006年7月、10人を超す死者・行方不明者が出た豪雨災害を取材していた。土砂が人や家を飲み込んだ場所を歩き、疲れ果てた人たちに話を聞く日々。「これがすべきことか。もっと役に立てることがあるのではないか」。迷いが生じた。
そんな私に、父親ほどの年齢の被災男性が声をかけてくれた。「記事を読んでボランティアが駆け付けてくれるし、寄附が届く。しっかり見て、書いてください」
あれから9年、梅雨明け間近のこの時期になると、当時のことを思い出す。そして私は、今も、書く仕事を続けている。自分の記事が、どこかの誰かの役に立つことを願いながら。(小鉢)
◎健やかに長く人生を楽しむことの大切さを思い、「103歳になってわかったこと」(篠田桃紅・著(幻冬舎)を手に取る。人は生かされ、物は使われ、そこに感謝して初めて、命が輝くことを思う。(前原)
◎自転車通勤をしている。自宅から会社まで約20分。日差しがこたえる季節だ。道路交通法が改正されて自転車の交通違反が厳罰化されたが、相変わらずイヤフォンを付けての運転や無灯火運転などが目に付く。「人のふり見てわがふり直せ」で、安全運転を心がけようと思う。(新貝)