記者は見た 迷い込む楽しさ 八代の第一映画

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 JR八代駅から熊本総合病院まで歩いた。

 2度目だから、前とは違う道を歩いた。空が広かった。

 記者が目的地まで歩くのは、その線上にあるいろんな風景を目におさめるため。30分くらいなら大抵歩く。去年もっとも長く歩いたのは3時間。目で数えきれないほど写真を撮り、景色を脳裏で文章にする。歩くのはそのトレーニングのためでもある。

 さて八代の町。歩き始めてすぐ、こんな建物に出くわした。「第一映画」。

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 戸は施錠されて人の気配はないが、貼ってあるSL機関車のポスターで、今年1月に上映会らしきものがあったとわかった。近所にいた高齢の女性に尋ねたら、「昨日もなにかやっていましたよ」。高専の学生がよく使っているとのこと。

 そのあと私はポスターの主に電話をかけ、父親(故人)は元教員で、なんとSLの所有者だったことを知る。今はどこかの博物館に寄贈してあるそうだ。

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 そして大きな道に出て、道ばたに座っていたお年寄りから、熊本総合病院まで徒歩で15分だと聞き、それを信じたのが間違いで、しかも細い道を選んで歩いたものだから、迷いに迷って、でもそのおかげで、小藪の中に隠れるようにしてある雑貨店や、水色に塗ったトタン板で屋根も壁も覆われている作業所らしき不思議な建物や、有名人の手形のモニュメントが並んだ大きな通りや、「8246」という名の夜の店や、奇妙な形のお寺とかに出くわした。だから島田信也院長から、「楽しい町は入り込んだら迷うもの」と聞いた時にはすでに、存分に迷って1時間ほどうろつき、最後にコンビニの女性店員に方角を教えてもらったら、実は反対方向を目指して歩いていたと知ったというのが話の顛末。  (川本)


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