日本尊厳死協会 協会名変更も視野
日本尊厳死協会の季刊会報10月1日発行の155号で岩尾總一郎会長は、「リビングウイルの普及啓発を総体的に表わす言葉があれば、協会名の変更も視野に」と述べている。「尊厳死という言葉が無用な誤解と反発を招いている」のが理由の一つ。
また、全国のLW(リビングウイル)協力医師の力添えで、9月初めまでに300近い病院や診療所に、1万部をこすチラシが置かれていることを紹介している。
さらに世界の動きとして、フランスで自殺ほう助合法化が焦点になっていることや、「死の権利協会世界連合」が本部をスイス・ジュネーブに移して名称も変えることなどを掲載。国内のニュースは「認知症徘かい者1万人」のタイトル。「認知症者400万人時代のなかで、あすはわが身の深刻な問題」と結ぶ。
中国支部のページでは、広島県緩和ケア支援センターの本家好文医師が、「望ましい死と尊厳ある死」の題で寄稿、四国支部は、四国地方会の開催や、各県の懇談会や出前講座の報告を載せている。
九州支部は原信之支部長の「玄界灘通信」が3回目。高齢者のエンドオブライフについて書き、各県の公開講演会の案内のほか、リレー随想で納光広かごしま会長が、400人の超満員となった2つの公開講演会について述べている。
鹿児島、熊本、宮崎、長崎の4県でも「在宅で看取りを」や「大往生するコツ」、「その人らしい最後をささえる」などをテーマに公開講演会を開催している。
協会によれば、全国9支部の出前講座は2013年に127回開催され、5,000人近い人が参加、その多くは会員ではなかったという。福岡県では毎月10人前後の入会者があり、11月は24人が入会。同月に福岡市中央区天神で開いた講演会が影響しているのではと九州支部は推測している。
問い合せと資料請求はTEL:03-3818-6563 FAX:同6562 一般社団法人日本尊厳死協会=東京都文京区本郷2-27-8太陽館ビル501 詳しくは同協会のホームページで。