本日11月20日は「トランスジェンダー追悼の日」という国際的な記念日らしい。トランスジェンダー(性自認と身体的性別が異なる人)であることを理由に差別を受けた人物が、1998年マサチューセッツ州で殺害された。その追悼のための日が、由来だという。
▼トランスジェンダーに限らず、ユニセックス、異性装、同性愛など、性別越境者にカテゴライズされる人々はいる。混同しがちだが、これらはそれぞれが別のものだ。また半陰陽(性分化疾患)の人をここに含める人もいる。それらの違いを知り、それぞれの権利と尊厳を認めるような一日であれば良いなと思う。
▼先月バチカン市国で行なわれた世界代表司教会議臨時総会では、カトリックが信者として同性愛者を認めるかどうか、激しい議論があったと伝えられた。結果認めないことにはなったが、議論を歓迎する声は多い。
▼一方、先月中国で、女装して生理用品を売る男が四川省成都市で目撃され、話題になった。
▼男は急性白血病になった娘を治療するために山東省済南市からきているという。金銭を得る手段が生理用品を売ることしかないが、男が売っても誰も買わないので、女装したらしい。妻は済南市で働き家計を支えているという。
▼これまでに支払った医療費は30万元(およそ510万円)を超え、これからも高額な医療費を払わなければならない。中国国内では、同国の医療制度を批判する市民の声も高い。
▼本邦の医療に関する制度はどうだろうか。国民皆保険制度を素晴らしいという医療従事者は多い。しかし医療に関わる制度に不満のない人は少数だろう。
▼混合診療の是非については、さまざまな意見を聞くし、DPC対象病院の院長にも、包括医療費支払い制度に批判的な人はいる。臨床研修医制度は功罪をあわせ持ち、賛否が分かれるところだ。
▼他国の医療制度が批判される時、我が国の医療制度についても振り返る機会とすべきだろう。
▼次の衆院選では、医療についても注目したい。