筆者は先月の10月21日、22日にスコットランドのグラスゴーで開催された、認知症の人の「尊厳と自律」がテーマの会議に出席した。
認知症の人の「健康な部分に働きかけ」、日常生活上のshared decisionmaking ~事前ケア計画にいたる様々な課題に向かい合い、彼らの平等・公平をいかに尊ぶことができるかという挑戦が、多様な視点から報告、協議された。バイオエシックスのセッションは人気があり、立ち見も多かった。
この会議にはヨーロッパ全土から認知症の人やその家族が参加し、当事者からの発言も活発だった。多くのボランティアも活躍していた。あるボランテイアの老婦人に会場をたずねると、丁寧に案内してくれた。そして、「私はアルツハイマー病です。遠く日本から来られたのね、ありがとうございます」と挨拶された。彼女から医療ボランティアのプライドを学んだ。