電話相談実務者研修 相談業務の職員100人が参加

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好評のため次年度も開催したいと主催者

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 春日市の福岡県精神保健福祉センターで9月17日、同センター(楯林英晴所長)と福岡県地域精神保健協議会(松田峻一良会長)共催の電話相談実務者研修会が開かれた。対象は保健福祉などの行政機関の相談窓口や関係機関・団体で電話相談業務に携わる職員で、100人が参加した。

 講師は古橋啓介福岡県立大学名誉教授(臨床心理学)で、テーマは「電話相談における聴く力を養う」。

 講演で参加者は、相談業務には教育的・福祉的・心理的の3つの機能があり、相談者が何を期待しているのかを知った上で、心理的援助の基本的考え方(肯定的受容・共感的理解・純粋性)を理解すること。心理的援助に有効な傾聴は、心から熱心に聞くことではなく、相手の見方や視点に従って、なぜそう考えるのかを理解することや、電話相談の特徴(メリット・デメリット)を学んだ。

 さらに、具体的な相談事例や応答例の中から、共感的応答としてどれが正しいかを選択する練習問題のあと、相談員が電話対応で苦慮しがちな攻撃的な電話・性電話・頻回電話などに対する基本的な対応策についても理解を深めた。

 質疑では、自死念慮者への対応策や相談員のもらい泣き、発達障害や精神疾患の有無を即断することの危険性(適否)などについて語られた。

 講演終了後、「北九州いのちの電話」の相談員でもある川尻正之事務局長から、「いのちの電話」の相談員養成研修で使用するテキスト(対応の基本)が配られた。

 参加者の職種は、保健師・心理士・精神保健福祉士・児童福祉司などの専門職が多数を占め、経験年数は1年未満が26%、1年以上3年未満が25%、3年以上6年未満18%、6年以上10年未満12%、10年以上が18%と、新人からベテランまで幅広い参加があった。

 参加者から大変良かったとの感想と次回開催を望む声が聞かれるなど電話相談員の苦労がうかがえた。主催者は「初めての開催だったが、参加者の要望も踏まえ、次年度も開催したい」と話している。

(情報提供=福岡県地域精神保健協議会事務局)


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