潜水艦の手術室・病室

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 広島県の呉市は古くから軍港として栄えた要所だ。先月号の1面で紹介した病院船アンガラも、明治38年に呉に回航され、整備された。

 出張のついでに、海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」に行った。掃海艇の活躍なども紹介しているが、目玉は平成16年に除籍された、潜水艦あきしお内の見学。呉基地に配備される第1潜水隊群に所属していた艦で、ゆうしお型の7番艦。

ハープーン対艦ミサイルの運用能力を持っており、従来艦と比べて戦闘能力が向上している。しかしゆうしお型10隻は現在、練習艦などへ転籍した艦を含めてすべて除籍されている。ネームシップの起工が昭和51年なので、すでに機密ではなくなっている部分が多く、展示が可能なのだろう。

 艦内は廊下も便所も非常に狭く、限られた空間を有効利用していた。艦長室でさえ狭く、駅に設置された障害者用便所のほうが広いくらいだ。

 上の写真は艦長などの士官(3等海尉以上の階級)が会議や食事をする士官公室。潜水艦の中心部である発令所(潜望鏡や舵がある、水上艦の艦橋に相当する部屋)のすぐ近くに設けられた空間だ。比較的広いが、室といっても壁も扉もない。

 説明書きを読むと、ここは緊急の場合手術室としても用いられるという。

 通常潜水艦に医師は乗艦しないが、長期航海の場合は医官が乗艦する。治療が必要なときは士官公室を用い、手術が必要なときは机を手術台とするそうだ。また奥の長椅子の背もたれを上げると、2段ベッドとして使え、病室としても用いられるという。(平増)


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