◎羊と毒草
「どんなことも好き嫌いのないように」と言われて育った人は多いだろう。ところが情勢判断学では、好き嫌いのない羊は毒の草も食べるから早く死ぬ、と考える。好き嫌いが身を守ると考えるのである。取材もそれと同じである。時には読者のために、書かない判断も必要だ。(川本)
◎戦場
宮崎大学医学部麻酔生体管理学の恒吉教授を撮影するため、更衣室で手術衣に着替えて手術室に入れてもらった。取材で話を聞くのと、実際に中に入るのとでは印象が違い、室内には独特の緊張感があった。手術室は医師の戦場だとあらためて意識した。(新貝)
◎TVに映った
数年前、金鷲旗(高校生の柔道大会)の観戦をしていたところを撮られ、TVに映ったらしい。自分では見ていないが、後日何人かに言われたので大きく映ったのだろう。映ったというだけのことで、面白い下げ(オチ)はない。
同僚の新貝記者も編集長も、TVに出てカメラに向かって語ったと誇らし気に言うので、自分の経験を思い出してみたがこの程度だった。(平増)