北朝鮮の特殊部隊が福岡に潜入。プロ野球の試合中の福岡ドームを制圧、観客を人質に取り、日本政府に福岡上空の航空警戒解除を要求するという、衝撃的な内容の一冊。
執筆に際し脱北者へのインタビューなど入念な取材を重ね、ノンフィクション小説を読んでいるかのような、リアリティある描写にページをめくる手が止まらない。
本作で著者は、平和ボケした日本人へ有事の際の対応力の重要性を突き付け、テロの危険性は決して絵空事ではなく、すぐ近くに潜んでいると警鐘を鳴らしている。
もしこのような状況下に置かれた時、自分だったらどのような行動をするか考えさせられた。