公益社団法人鹿児島県茶業会議所では、百円で鹿児島茶をお菓子付きで提供する「百円茶屋」のイベントを全国各地で開催している。鹿児島茶の普及、促進が狙いだ。
同会議所の永峯更一専務理事(64歳)に鹿児島茶の魅力や今後の展開を聞いた。
―鹿児島茶の特徴は。
鹿児島県のお茶の生産量は、静岡県に次いで全国2位です。温暖な気候に恵まれ、日本一早い『早出し新茶』を生産しています。
品種が多様なことも特徴で、紅茶系の渋い味の物、玉露系の甘い物などがあります。このイベントを通じ、全国に鹿児島茶の魅力を伝えていきたいですね。
―海外での日本茶の評判はどうでしょう。
サンフランシスコやロサンゼルスなどで「1ドル茶屋」と題した普及活動を行なっています。
現在、海外で日本茶がブームです。肥満率の高いアメリカでは、日本食や緑茶が健康に良いとの認識が広まり、消費量が右肩上がりです。特に富裕層の間で人気があり、急須に入れてお茶を飲む行為がステータスだと考えられているようです。
アメリカで日本茶は高級品で、100g 5000円から6000円ほどで販売され、ビバリーヒルズにあるヒルトンのカフェでは一杯15ドルします。今後、我々はアメリカの富裕層をメインターゲットに鹿児島茶の認知と需要の拡大を図っていきた
―お茶のおいしい入れ方を教えてください。
一杯目はお湯が完全に沸騰した状態から数分置いて冷ましたお湯を急須に入れてください。二杯目以降は沸騰したお湯でも結構です。違う温度のお湯を入れることで、お茶の香り、味の変化が楽しめます。
お茶にはカテキン、テアニン、ガンマアミノ酸(GABA)、ビタミン、ミネラル、食物繊維など体に良いといわれる多くの成分が含まれています。おいしい鹿児島茶を飲んでいただき、皆さまの健康増進に寄与できればと考えています。
問い合せは公益社団法人鹿児島県茶業会議所=鹿児島市南栄3丁目12TEL:099-267-6063