株式会社日本経営 福岡オフィス
㈱日本経営(大阪市豊中市)は昭和42年に菱村総合税務会計事務所として開設し、多くの診療所の顧問になった。現在もグループ内にある税理士法人日本経営の顧客のうち、1千600件は関西の診療所だ。
そうして医業に関わるうちに、医療コンサルタントを担う部署を設置・強化した。現在は病院を中心とした医療、介護・福祉施設、その関連企業のコンサルティングを主として行なっている。場合によっては、理事会の顧問など担当するケースもあるという。
福岡オフィスは東京に次ぐ第三の拠点として、昨年の1月福岡市博多区にできた。日本経営の全機能を一度に福岡に持ってくることはむつかしいため、先発的に人事コンサルティングの部門が橋頭堡として作られた形だ。特に医師の人事評価を得意としており、その他のコンサルでも必要に応じて大阪・東京から専門の社員が応援に来る。定期的にセミナーを開催するが、大阪や東京よりも申し込みは多いという。「九州、山口・広島のお客様のサポートを円滑にするため、九州オフィスは設置されました。設置前は本社から来ていましたから大変でした。今はすぐに駆けつけることができるようになり、細やかなサポートが可能です。
本社からの応援も、福岡オフィスがあることにより、来やすくなっています。伊丹空港(大阪国際空港)に近いこともあり、四国は本社から行った方が便はいいのですが、福岡オフィスから向かうこともあります」と橋本竜也福岡オフィス長は言う。「今までは大阪の会社というイメージでしたが、九州の会社だと感じてもらえるようになりました。以前より九州の病院からの問い合わせが増えていますし、取引先も増えています。気軽に呼べるのが、お客様にとっても付き合いやすいようです」
橋本オフィス長は中国地方の守備範囲も福岡オフィスだと考えており、セミナーの3回に1回は、中国地方からのアクセスを考えて北九州市で開催する。北九州市ならば、大分からのアクセスも福岡市内より良い。
「赤字の病院がコンサルを受けるという印象かも知れませんが、再生や収益改善は、銀行からまれに依頼される程度なんですよ。例えば人手不足で1人に辞められるとたちまち困るような病院は、人事評価なんてしてもあまり意味がないわけです。弊社には、もっと挑戦したいという病院からの依頼が多く寄せられます。その病院に合った、一番いい状態を作ることが、我々の仕事です。九州や中四国には固定観念のない人が多く、病院側からも新しいアイデアが出されます。中央を動かしているのも、そういう地方の柔軟な病院なんですよ」
最近ではJCI(国際的な医療機能評価)のコンサルも始めている。当初の予想よりも依頼は多いという。
最近ではJCI(国際的な医療機能評価)のコンサルも始めている。当初の予想よりも依頼は多いという。ストチョイスに日本経営を選んでもらえたらよいなと考えています。また導入しやすいように、高額ではない小口のサービ
橋本オフィス長は、病院の経営が一般企業に劣っているという考え方には同意できない。総体的な評価はできないと言う。
「院長は医師で、本来経営の専門家ではありません。しかしそれは一般企業の経営者も同じことで、経営を専門的に学んだ人の方が少数です。病院が一般企業に比べて遅れているということは感じません。2千人の従業員がいる上場企業でも、唖然とするような管理の弱さを感じることがあります。経営の実力は、緩めるところと締めるところが分かるとか、みんなが向かうべき方向を指し示しそこの進ませるという能力です。知識は知っている人に聞けばいいんですよ」
福岡市博多区博多駅東1│11│5アサコ博多ビル7F TEL:092(409)4466