乳がん患者と支援者らで作る全国組織「あけぼの会」(ワット隆子会長)の「母の日」キャンペーンが今年も全国の主要都市で行なわれ、およそ千人の会員が乳がん撲滅の願いを込めて、道行く人に乳がん早期発見を呼びかけた。
福岡でも、あけぼの福岡の深野百合子会長や黒木クリニック(東区箱崎)の黒木祥司院長を先頭に、会員と家族、看護師、支援者など40人が、天神の歩道で乳がん検診を勧めるティッシュを配った。九州医事新報社も2人の記者が参加した。
この全国キャンペーンは今年で30年目を迎える。そして今回で最後になるという。乳がん体験者のメッセージは全国に届いたのか、検診受診率は上がっただろうかと自問するなかで、心残りと、それでもみんなよくやったと、ねぎらいの言葉がワット会長から、ここ天神にも届いた。
何につけても体験者の声はとても大切だ。あけぼの会が次に何を始めるか、それを期待している。
【あけぼの福岡、深野百合子会長の話】
毎年母の日の行事として検診を呼びかけていたので、終わりとなると寂しいです。私たちの運動は全国に広がり、福岡でもほかの患者会の方々が、北九州や久留米で、母の日に独自のキャンペーンをされるようになりました。医療の進歩にともない、時代に即した活動を始めたいと思います。