ALS(筋萎縮性側索硬化症)の夫と歩んだ2200日
ワット隆子さんが「ALS 物語」を出版
難病ALSにかかったイギリス人の夫アンドリューワット氏の6年間の介護生活を綴ったもの。
著者ワット隆子さんは、乳がん患者団体「あけぼの会」の会長職をこなしながら、夫が加療していたイギリスに何度も出向き、その時々に感じたことを素直に記している。また、著者の子供たちの献身的な介護によって、発病当初余命6か月~1年の宣告が、QOLを保ちながら長期に生存。
そんなアンドリュー氏も徐々に衰弱していくなか、尊厳死の問題などにも直面しつつ、それらを見事に乗りこえて最期を看取った。
本書は難病患者家族の看病記でもあり、また家族愛に満ちたファミリーヒストリーともなっている。
ヴィゴラス・メド発行。価格1500円+税。166ページ。紀伊國屋書店だけで取り扱っている。問い合せはあけぼの会TEL:03-3792-1204。