出張のついでに、海上自衛隊呉史料館「てつのくじら館」に行った。目玉は平成16年に除籍された、ゆうしお型潜水艦あきしお内の見学。
艦内は廊下も便所も非常に狭く、限られた空間を有効利用していた。写真は艦長などの士官(3等海尉以上の階級)が会議や食事をする士官公室。潜水艦の中心部である発令所(潜望鏡や舵がある、水上艦の艦橋に相当する部屋)のすぐ近くに設けられた空間だ。
説明書きを読むと、ここは緊急の場合手術室としても用いられるという。
通常潜水艦に医師は乗艦しないが、長期航海の場合は医官が乗艦する。治療が必要なときは士官公室を用い、手術が必要なときは机を手術台とするそうだ。また奥の長椅子の背もたれを上げると、2段ベッドとして使え、病室としても用いられるという。(平増)