【腎臓特集③】40周年記念誌を製作中

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愛媛県腎臓病患者連絡協議会 会長 戸田 淳司

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愛媛県腎臓病患者連絡協議会 会長 戸田 淳司

―活動内容を教えてください。

 愛媛県内の腎臓病患者の互助組織で、おもに透析患者で構成し、総会を年1回、11月に行ないます。

 必要があれば、国会や県庁への請願などをしています。

 ほかには機関紙や事務局ニュースを発行しています。昨年が40周年だったので、現在記念誌を作成している最中です。

 腎臓の患者会というと若い人が少ないイメージですが、青年部も活発に活動しています。ボウリング大会やハイキングなどが好評です。

 県民に対する啓発事業として、「腎不全を語るつどい」という市民公開講座を主催しています。県内外から講師をお招きしているのですが、我々にとっても勉強になる催しです。

 また国会請願で提出する請願書を未加入病院に持って行き、署名をお願いします。

―会員数を教えてください。

 現在1千250人くらいですが、だんだん減ってきている状況です。といっても、愛腎会発足当時は50人ほどの会員でしたから、今ではずいぶん増えています。

 当時の会員には高齢者がいませんでした。しかし近年増えて、現在は6割くらいが高齢者です。また、まったくいなかった糖尿病性腎症の方も増えました。

―会員の勧誘活動はどうでしょうか。

 会員数を増やすための取り組みとして、毎年2回、料理講習会を行なっています。地域の透析病院の栄養士を招いて講演をしてもらい、その後、みんなで料理を作って食事するという会です。その中で、入会案内のパンフレットを配布しています。

 現在、患者会活動に無関心な患者が増えています。昔の人たちは一生懸命に、自分の命をかけてやっていました。

 昭和40年代前半は医療制度が整っていない時代で、透析には月に30万円も40万円もかかっていました。先人の努力を忘れてはいけないと思っています。

―医療従事者に対して望むことはありますか。

 私が透析導入したころの透析室は、看護師がほとんどでしたが最近は、臨床工学技士が多くなってきました。

 現在の透析室は多忙です。医師を含め透析スタッフの皆さんには、よく頑張っていただいているなと感謝しています。

 せわしさがなければ、私たち患者の心はもっと和むと、個人的には思います。

―愛媛県の透析・腎移植の現状はどうですか。

 県内にCAPD(日中に数回透析液を交換する腹膜透析)の人は少ないのですが、南予地区の大洲市などに住む、通所困難な方には多くいます。

 サポート体制が整っていないのか、在宅透析の方もほとんどいません。技術の進歩で身体への負担は減ってきていますが、それでも高齢になると透析はしんどいと言う方はいますね。

 腎移植に関しては、移植を望んでいる人の2%弱しか実現していないのが現状です。なかなか死体腎移植が増加しないのも疑問です。日本人の国民性なのでしょうか。そういう側面もあって、世界の中でも日本の透析レベルが高いのでしょう。

 腎不全の治療は、透析と腎移植が両輪だそうです。日本の場合は透析の割合がかなり大きく、医療としては問題があると考えています。

 毎年、移植キャンペーンをやっていますが、腎臓移植の医師の方は来たことがありません。現場の医師の協力があれば、キャンペーンはもっと効果を発揮するでしょう。患者会からもっと呼びかけをしないといけないのでしょうね。


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