がん患者さんが求めるもの

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ANK免疫細胞療法セミナー

「単なる延命ではなく、命が助かること」を目指す

がん免疫細胞療法セミナーが1月19日、福岡市中央区のレソラNTT夢天神ホールで開かれた。主催はリンパ球バンク㈱。61人が参加した。

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 ANK(Amplified NaturalKiller)免疫細胞療法とは、人の血液から採取したNK細胞を体外で選択的に活性化・増殖させ、点滴で患者体内に戻すもの。米国ではANK療法の前身であるLAK療法が、大規模臨床試験により有効性を確認されていたが、費用と副作用の問題で実用化は無理だった。

 ANK療法1クールはLAK療法に比べ、NK細胞の活性も数も上回るため、12回に分けて体内に戻すことで免疫副反応をコントロールする。人によっては高度に活性化されたNK細胞が体内で放出するサイトカイン類の作用により、強い悪寒を生じることがあり、発熱は必発で、40度前後に達する。

 ANK療法の作用メカニズムは、体内に戻されたNK細胞が直接がん細胞を攻撃する一次作用、体内に眠っているほかのNK細胞を免疫刺激物質で活性化させる二次作用、そしてT細胞の一種のCTLも活性化してがん細胞への攻撃に参加させる三次作用も期待できる。

 さらに抗がん剤の中でも欧米で主流となってきている分子標的薬が使えれば併用することが推奨されている。これらの一部は抗体依存性細胞傷害活性(ADCC活性)を持ち、NK細胞の攻撃効率を高めるという。

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 セミナーでは原田広太郎取締役の挨拶のあと、癌治療に20年以上関わってきたという喜多村クリニック(福岡県大野城市)の喜多村邦弘院長=右上がマイクを握り、「抗がん剤などの副作用で苦しむ患者さんをたくさん診てきて、副作用が少なく、日ごろの生活を生き生きと過ごしながら治療が出来ないものかと考えるようになった。標準的治療以外の治療法を自分自身で選択することが重要で、その手助けをしたい」と述べた。

 続いてリンパ球バンク㈱の藤井真則社長=同下が、腫瘍免疫やNK細胞の培養技術などについて説明した。

 藤井氏は標準治療の特性と限界について述べたあと、人類が開発した技術でがん細胞を狙い撃ちできるものはないこと、自然界でも如何なるがん細胞でも狙い撃ち出来る唯一の存在がNK細胞で、がんの種類や部位にかかわりなく攻撃し、正常細胞は傷害しないとし、先にNK細胞を培養・凍結保管後、標準治療で大まかにがん細胞の数を減らし、可能な限りANK療法と分子標的薬を投入し、残ったがん細胞にとどめをさすのが、費用対効果の高い理想型だと語った。

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 セミナーの最後に、ひわき医院(北九州市戸畑区)の樋脇一久院長=左が、実の父親の重複がん(膀胱・大腸)多発転移を術後ANK療法で寛解後、6年5ケ月再発の兆候がない症例などを報告した。

 問い合せと資料請求はTEL:0120-51-2251 ANK療法受付まで。


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