新年あけましておめでとうございます。
午年の平成26年を迎え、江藤新平の「男子すべからず巌頭に悍馬を立てよ」ではありませんが、尖閣諸島をめぐる中国との対立や原発の再開是非など課題は多いものの、本年が災害のない平和な1年になってほしいと願っています。
医療も消費増税、診療報酬制度改定など風向きが確定しませんが、NHOHealth Report で世界一と評価され続ける日本の医療を誇りとして新たな1年に向かいたいと思います。
さて、佐賀大学医学部附属病院は開院34年を経て再整備中ですが、昨年12月、新しく南北新棟と診療支援棟が竣工し、この年末年始を利用して新棟へ一部移転し、同時に第3世代の電子カルテへバージョンアップを行い、1月から開所しました。この期間の休診に対し、近隣の医療機関には多大のご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、ご協力に深謝申し上げます。中央診療棟、東西病棟が改築され、全体が竣工するのは平成29年になりますが、救急救命センター、集中治療部、中央手術部を拡充し、「最後の砦」として高度先端医療に対応したいと思います。また、1月から本院を基地局としてドクターヘリ事業もスタートします。このために南診療棟屋上にヘリポートを設置し、さらに地上にもバックアップヘリポート、給油、格納庫を用意致しました。最新のBell429 が就航し、県内にはすべて15分以内に現場医療を提供するとともに、これまでお世話になった福岡、長崎との北部九州ドクヘリ連携を構築しご恩返しが出来ればと思います。
一方、南海トラフ地震の想定では佐賀県は九州で最も被害が少ないと予測されることから、九州地区の大学病院を対象とした診療情報のBPC を構築すべく災害対応データサーバーを準備中です。ご活用頂ければ幸いです。
本年が医療および九州の医師会、医学界にとりましてよい年になりますよう祈念致しまして年頭のご挨拶とさせて頂きます。