どこにも負けませんよ

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医療法人智仁会 佐賀リハビリテーション病院 理事長 吉原 正博

1981 久留米大学医学部卒業 1982 佐賀医科大学(現佐賀大学)内科学教室 1985 大町町立病院内科医 1986 佐賀医科大学(現佐賀大学)総合診療部 1989 吉原病院(現佐賀リハビリテーション病院)副院長 1995 医療法人智仁会佐賀リハビリテーション病院院長 2008 医療法人智仁会理事長。現在に至る。

 職員が周囲によく声をかけ、機嫌よく笑っている印象を強く抱いた。売店の女性も、そこに職員と連れ立って来た飯盛(いさがい)克己事務長たちも、あるいは記者が院内で時間待ちをしている横でも、技師や看護師がよく笑っている。中でもとびきりは、吉原理事長の夫人でドリームハウス吉原の館長、吉原眞紀子さんで、彼女がその大本ではないかと推察したが、理事長にたずねてみたら、徹底した挨拶トレーニングの結果のようだった。

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医療法人智仁会 佐賀リハビリテーション病院 理事長 吉原 正博

―ここは他院に負けないというところは。

 回復リハをやっているところが佐賀には少ないのですが、当院は40年くらい前から、デイケアも併せてやっているんです。スタッフの数もPTを入れて80人近くいて、看護部とも協力してやっています。チーム医療としてはどこにも負けていないと思います。

 後方支援施設に関しても特別擁護老人ホームがありますし、サ高住やグループホーム、通所リハ施設、訪問看護や訪問リハビリ体制も備えています。さらに久留米大学出身の先輩や後輩の先生方との連携がうまくいっていることも挙げられます。

 在宅復帰が一番の目標で、国公立の病院からも、手術を控えて入院の問い合せがよくあります。

―職員が明るいですね。

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上は病院全景。右の低い建物が「夢館」でサ高住とグループホームのほか、通所リハビリのスペースがあり、訪問看護や訪問リハビリも行なっている。下はさが桜マラソンに参加した時のもの。

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下は夢館竣工式。テープカットは左から、飯盛事務長、吉原理事長の母親で、つぼみ荘長の吉原喜美子さん、吉原理事長、吉原眞紀子夢館館長、紫藤泰二院長。

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 うちは挨拶を重要視しています。月曜日の朝に大きな声で徹底的に練習し、各部署でもやっています。まず患者さんに安心感を与え、次にご家族、そして最近は不審者が病院に入ってくる可能性がありますから、その対策を含めて、挨拶と声掛けは重要なんです。

 また挨拶は、同僚間のコミュニケーションが短時間で取れますし、声が小さかったり下を向いていたりすると、何かあって機嫌が悪いのかなと思いますね。

 挨拶で人は変わりますよ。人前で大きな声が出るまで何回も訓練すると、その場を逃げることはできないし、言わずに済ませるわけにもいかないので、患者さんに対して声が出るようになります。

 本人自体はそう変わっていないように思っても、声を出すことで明るさが出て、病院全体に活気が出てくるんです。

―医師をめざす人にひと言。

 若いドクターは、病気は一生懸命診ていますが、人は見ていませんね。日本の専門医は往々にしてサブスペシャリストであることが多いです。専門家を標榜する前に、まず全身を診るトレーニングをしっかりやっていただきたい。私はそれを佐賀医科大学で松井征男助教授(現聖路加クリニック院長)から叩き込まれました。

―医療環境の大きな変化について思うことは。

 昔は大きな病院がほとんどなく、有床診療所で、訪問診療が当たり前でした。当院も何人かで手分けして訪問診療をやっていますが、それを大学で研修してほしいですね。佐賀に訪問診療だけやっている先生がいて、寝る時間もないくらい大変な状況です。地域連携とか在宅とか言っても、システムができにくい。まずは訪問看護ステーションで、当院は24時間体制を取っていますが、佐賀ではなかなか難しいです。

―夢中になっている趣味は。

 ドリカムの大ファンで、ライブには毎年行っています。当院の向かいにある介護とリハビリの「夢館」は、ドリカムに由来しています。本当は「ドリームズ・カム・トゥルー」にしたくて、許諾をプロダクションと交渉したんですが、一度許可したら日本中にドリカムの名のついた建物ができてしまうからと断られました。それで夢館にし、サ高住をドリームハウス吉原と命名したんです。


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