- ◎読了
- レイモンド・チャンドラーの「湖中の女」(早川ミステリ文庫)を読み終えた。次の文庫を探そうと考えていたが、今月は本紙と中四国医事新報が共に4ページずつ増え、忙しくてそれどころではなかった。ピンチの時でも軽口を叩くハードボイルド小説の主人公のように、軽やかに切り抜けたりはできなかったが、何とか発刊できた。次号も忙しいだろうが、気持ちに余裕を持って仕事をしたい。(平増)
- ◎にこにこ笑ういい患者
- あらかじめ予約していた病院で35分間待たされた。私の来ていることは知っているはずなので看護師に申し出たら、すっかり忘れていたと言われた。私はにこやかに笑いながら、どうして自分が笑顔でいるのかを教えた。「患者だからですよ。いくら待たされても怒れないんです。決して、いい患者だからではありません」。それと同じ言葉を医師にも伝え、会計の際に受付の若い女性にも話して、「もしもあなたのお父さんが病院で長く待たされているのに、にこにこ笑っていたらどう思う?。その病院はいい患者にめぐまれているのでしょうか」とたずねた。彼女は苦しそうに下を向いた。(川本)