momoプロジェクトが若宮園で無償乳がん検診
福岡市中央区にある高木ひろみ乳腺レディースクリニックと、福岡県飯塚市のマスクメーカー、CROSSEED が中心となって活動している「momoプロジェクト」が、10月6日、宮若市にある社会福祉法人・若宮福祉会「若宮園」で無償乳がん検診を実施した=写真。
momoプロジェクトは2年前に発足。移動検診車による乳がん検診活動を通して、心や体に障害を持つ人にこそ集団検診が求められていることを知り、このたび障害者施設への無償乳がん検診活動をスタートした。
乳がん検診車momoには最新鋭のマンモグラフィー(乳腺X線撮影)とエコー(超音波検査)が搭載されており、二種類の検査機器を搭載している車両は、福岡県内の乳がん検診車で唯一。
無償乳がん検診を受けた利用者はおよそ30人。施設のスタッフは、「施設内で検診できたので、利用者もリラックスしていた。来年もお願いしたい」とよろこんでいた。
momoプロジェクトは、「ピンクリボン運動」を応援するために2011年11月に発足。「1人でも多くの女性に、乳がん検診の大切さを伝えたい」という想いが込められたCROSSEED ピンクリボンマスクを発売し、収益の一部は同プロジェクト活動の原資として役立てられる。
検診を担当した高木博美医師の話=「乳がん人口は年々増え、社会問題になりつつも、検診率は上がらない。障害をお持ちの方々を含めて、社会全体で乳がん検診の重要性について理解してもらい、早期発見のため今後も啓発活動を続けたい」。(情報提供=NPO法人ウィッグリング・ジャパン、尾形芙美)