麻生副総理の立腹
麻生副総理の口が止まらない。
4月24日の会合で「食いたいだけ食って飲みたいだけ飲んで糖尿病になって病院に入ってるやつの医療費を俺たちが払っている。無性に腹が立つ」と言ったそうだ。「70歳以上で、年に一度も病院に通わなかった人に10万円あげれば、病院に行く人が減る」とも話したという。
これに対して国民は、医療費削減につながる案だと評価する人、貧しい年寄りは10万円欲しさに通院を控えて重病になると否定的な人など、反応はさまざまだ。
名うての医師に本音を聞いてみると、「大方、的を射ている」と言った。
「アル中患者の多くは医師の言葉に耳を貸さず、自分で命を縮めておいて、いざとなると病院の世話になる」と本音を語る。
「でたらめな生活で肥え太り、栄養指導にも従わなければ、糖尿病になるのも当たり前。透析をしている人の半数以上が糖尿からきている。そんな人に膨大な医療費をかけているのが今の制度」
「麻生氏は終末期医療についても、さっさと死ねるようにした方がいいと言ったが、当たっている面もある。診療報酬との関係で、簡単に胃ろうを作って家に帰す病院がある。本人が望む治療について制度を見直す必要がある。その問題提起になったと思う。お年寄りも、自分の人生についてちゃんと考える必要があるのでは」とも話した。
どんなにいい治療をしても千年生きられるわけではないしだれでも必ず病む。麻生副総理の言葉を、制度としてよりも、自分に照らし合わせる必要があるだろう。(川本)