地域に根付き、若い医師の羽ばたく病院に

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北九州総合病院 永田直幹院長

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【Profile】
1983 産業医科大学病院(第1 外科) 臨床研修医。三菱化成病院(現三菱化学病院)外科派遣を経て
1987 産業医科大学医学部第2 解剖学助手。同第1 外科学助手。
1989 米国Yale 大学留学。以降、産業医科大学医学部第1 外科学講師、助教授、准教授を歴任し、
2008 北九州総合病院副院長(外科統括)に就任。
2010 北九州総合病院院長。現在に至る。

―救命救急に力を入れていると聞きました。

永田 北九州病院グループは9病院からなり、約3千床を有しています。当院はグループの中で急性期の病院で、北九州地区で救命救急センターを併設した一般病床360床の総合病院です。

私が産業医科大学第1外科から当病院へ来て約4年経ちますが、北九州病院グループの現理事長、重松昭生先生(元産業医科大学長)から病院長を引き継ぎまして2年経ちました。

時代の目まぐるしい変化の中で、当院も急性期病院の役割を果たしながら、徐々に変わりつつあります。たえず意識改革が進み、救急医療を中心にして地域の医院やクリニックとの連携が深まってきています。私が当院へ来て腹腔鏡下手術に特化したこともありまして外科の定例手術も増えました。外科系の手術が多く、整形外科は小倉南区のみならず北九州全域から救急搬送があり、年間800例ほど手術を副院長の肱岡先生を中心として行なっています。当院全体では年間約3千例を越える手術総数で、ようやく地域の方々に認めてもらえるようになってきたのではないでしょうか。看護師さんたちはにこやかにあいさつするし、事務職も頼りになりますので、グループの中でもモデルケースになれるのではと思っています。まわりにいい病院がたくさんあることも励みになっているんです。

―地域に根を下ろしている実感があるわけですね。

永田 そうですね、地元出身の研修医も集まってくるようになりました。うちから関東など大都市圏の病院に送り出して技術を磨いてもらい、再び地元に戻ってくる。そういった環境が定着しつつあります。私自身も区民会館に呼ばれて住民の皆さんに話したり、大手新聞の健康コーナーに執筆したり、シンポジウムで基調講演をしたりして、その時の様子はネットで配信されているようです。

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―小倉の地域性というものはあるのでしょうか。

永田 私は黒崎で生まれ、中学校から小倉に来て、ずっと北九州にいますから、外との違いがよくわからないんですよ。ひところ北九州は福岡より人口が多いこともあったし、産業の斜陽の時代を経て、今は少しずつ良くなってきているようです。

―医療を通じて、最近の風潮をどうお感じですか。

永田 いつの時代も同じかもしれませんが、自分のことはさて置いて権利のみを口にする人がいます。数は少ないですけどね。しつけと教育の問題かもしれませんが、社会に鷹揚(おうよう)さもなくなって、自分のずるさを恥じる人が減ってきたように感じます。今は何でも自由ですが、昔は不自由さがありました。でも権利だけを持ち出されたら、私たちは守る医療になってしまう。それが患者のためになるのかと考えると、そこはジレンマです。

―未来の医療について一言。

永田 その人に必要な医療が提供できるか、に尽きるでしょうね。技術もチーム医療も進歩しますが、この治療は患者の負担になっていないかと、常に考えておく必要があるでしょう。

―院長の趣味は何でしょう。

永田 サッカーですかね。でも今は5分も走れないでしょう。ゴルフの大好きですが、最近は忙しくて調子が悪いです。(笑)あとは仕事でしょうか。手術中に患者さんの状況を見て、いろんな工夫を考えるんです。


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