アクロス福岡で福祉の職業フェスタ
さまざまな医療福祉職への理解を深めてもらおうと2月2日、アクロス福岡で「福祉の職業フェスタ」が開かれた。
福岡県福祉・介護人材確保臨時対策事業として、F・Cフチガミ医療福祉専門学校(吉田登志子校長=精神保健福祉士・診療情報管理士)が企画開催したもので、今年で4回目。同校の紹介のほか、原土井病院や、福岡県人材センター、高邦会、自立の里、福岡ひかり福祉会など6つの医療機関や福祉施設が、就活や社会福祉の仕事についての相談に応じるコーナーが設けられ、理学療法士、言語聴覚士、臨床工学技士など30職種の紹介パネルが展示された。
また、障害のある息子を持つタレントの稲川淳二さん( 65)が、自分の子供を受け入れるまでの迷いや苦悩を生々しく語り、会場を埋めた300人の市民や学生に静かな感銘を与えた。
今年就職するという同校の学生は、「精神保健福祉士の道に進むつもり。稲川さんの講演で、南方の波打ち際に沈んでいる日本兵の遺骨を、若い日本人観光客が笑いながら写真に撮っているという話が心にとまった。自分はそんなことはしないが、戦争の話は教えてもらっていないので、よく分からない」と話していた。
F・Cフチガミ医療福祉専門学校は1991年に開設、高度な専門知識・技術の習得や資格の取得に向け、専門学校ならではの少人数制で学生をサポート、2011年3月卒業者の就職率は96%を超えているという。