- 17年という歳月
- 父親の17年目の法要がもうじきある。母、そして息子の家族が一堂に会する最後の機会になるだろう。残った者は17年分老け、孫の何人かは家庭を持ち、ひ孫も産まれた。法要でその姿を父に報告できるのはうれしい。父は膵臓癌のため病院の一室で息を引き取ったが、父が最後に見たこの世の光景は、枕元に集まった親族の泣き顔、聞こえたのは嗚咽(おえつ)だった。それを思うといつも複雑な気持ちになる。(川本)
- 牛痘
- サガハイマット竣工の記事に接し、歴史の講義で学んだ天然痘のことを思い出した。佐賀鍋島藩が幕末に牛痘ワクチンの輸入に成功したことで、わが国の天然痘予防が飛躍的に普及した、と習ったように記憶する。今後も佐賀を含む九州の医療が、わが国の医療発展に大きく貢献することを望む。(平増)