日本糖尿病合併症学会・日本糖尿病眼学会 初の合同開催

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市民公開講座で主催者あいさつする梅田文夫、石田均両学会長(写真右から= 11月3日、アクロス福岡)

第27回日本糖尿病合併症学会(梅田文夫会長=行橋中央病院院長)と、第18回日本糖尿病眼学会総会(石田均会長=杏林大学医学部第三内科教授)が、福岡市天神のアクロス福岡で11月2日と3日の両日開催され、およそ1400人が参加した。両学会が合同して集まるのは今回が初めて。

3日夕方から「糖尿病合併症克服の夜明け」と題した市民公開講座が、同会場で開かれた。最初に梅田、石田両会長があいさつし、「高齢者の糖尿病が増えている。合併症をどう予防し、治療するかを学んでほしい」と語った。

座長は石田会長と、九州大学大学院医学研究院病態制御内科学の高栁涼一教授が務めた。

最初の講演者はフリーアナウンサーの林田スマさん。林田さんは、患者と医療従事者のよい関係の作り方について、「立場を変えれば見えてくるものがある。医師はほんの少しだけ患者の心の温度を測ってほしい」と、患者の不安に配慮するよう求めた。そして患者を見る姿勢について「患者は、自分でも身内でもないが、2・5人称として見ることで、まったくの他人でもなくなり、関係はもっとうまくいく」と話し、また患者側には、何でも医者や病院にゆだねず、正しい知識と自己決定力を持つよう求めた。

2人目の福岡大学医学部内分泌糖尿病内科の柳瀬敏彦教授は、「糖尿病は戦後から30倍くらい増え、予備軍も含めると1千万人いると言われているが、それでも日本が長寿国なのは、病気をコントロールできれば長生きできることを示している」として、「糖尿病になっても悲観せず、うまくつきあう方法を医師といっしょに考えたらいい」などと話した。

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3人目の講師は池田恒彦大阪医科大学眼科教授で、演題は「眼合併症の早期発見、早期治療の重要性」。網膜症や白内障、失明にいたる合併症を、眼球の画像を示して解説、糖尿病で失明する人は年間3千人近くおり、血糖コントロールが良くても糖尿病網膜症が悪化することがあるので、定期的な眼科受診が必須だとまとめた。

最後に中村学園大学栄養科学部の大部正代教授が、地域糖尿病療養指導士の役割と現状について説明し、「連携手帳」の使い方も示した。

聴講していた40歳の男性は、「座長が要点をうまくまとめてくれたので、分かりやすかった」、友人が糖尿病だという50代の男性は「講師の持ち時間が足りずに早口になったが、内容は濃かった」と満足げだった。


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