民間療法を受ける時は主治医に相談を

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腫瘍センター主任看護師 平迫恵子さんに次々と質問の挙手

福大がんセミナー 医師から聞けない話に興味津々

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相談支援センターでボランティアをしている人たちもセミナーを聞きに来た。後ろは支援センター。

「がんを治療している父がひそかに宗教を始めたようだ。気持ちが安らぐなら構わないか」

「親しい人から健康食品を勧められた。断ってがんが再発したら、あれこれ言われそうでこわい」

「無駄と知っていても、何かをしないと、あとで後悔してしまいそう」

7月27日、福岡大学病院の第59回がんセミナーで講師を務めた平迫恵子主任看護師に、会場から質問の手が多く上がった。

この日のテーマは「セカンドオピニオンと民間療法について」。医師からあまり聞けない話を中心に平迫さんは話した=写真上。

たとえばセカンドオピニオンについて、「今の主治医と良好な関係を保ちつつ、複数の医師の意見を聞くこと。疑問点をしっかり聞いて、自分で選択する気持ちを持つ方が、主治医の機嫌よりも大切」と述べ、「それでも迷ったら福大病院の相談支援センターで相談を。独立している組織なので、一般の方も利用されています」と呼びかけた。

さらに民間療法について、緩和医療学会編「がん補完代替医療ガイドライン」を参考にしながら、日本のがん患者の6割以上が健康食品やサプリメントなどの代替療法を利用しており、医師に相談しないで利用している患者は6割いると話した。そして、アガリクスやプロポリスをはじめとした健康食品類のすべてに、医学的にがんへの効果が証明されたものは1つも見当たらないことや、場合によっては有害な作用を引き起こし、がんの治療に悪影響をおよぼす原因にもなると注意をうながした。

寄せられた質問には私見も交えながら答え、聴講者の席にいたふじ養生クリニック福岡の藤本勝洋院長が補足説明する場面もあった。福大で医学生講義を終えて立ち寄ってみたという。

マイクを握った藤本院長は「サプリメントなどで個人に起こる副作用は医師に分らないし、数値が変動すると医師が判断に悩むことにもなる。ただし抗菌作用や便通が良くなるなど、副次的な作用がメンタル的なケアにつながる場合もあるので、主治医に話すことが原則だろう。高価なものも多いので、中身をきちんと説明できる相手から購入することも大切」などと話した。

次回のがんセミナーは9月28日午後1時から、薬剤部の西田恵美さんが、抗がん剤のジェネリック薬について話す。会場は福大メディカルホール。入場自由で参加無料。


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