地域を見据えたきめ細かな医療を実現します
- 国民皆保険は、日本が世界に誇れる医療制度です。
- 医療格差を招くTPP交渉参加に、断固反対します。
- 地域医療を充実させ、きめの細かい医療を構築します。
- 医学の進歩を、いち早く国民が享受できる国にします。
- 医療改革に、スピード感と強いリーダーシップで臨みます。
尾辻元厚生労働大臣「TPPにノーを」ニューオータニ博多で福岡県医師会が講演会
ホテルニューオータニ博多で6月9日、福岡県医師会主催のTPP講演会が開かれ、医師らおよそ130人が参加した。 県医師会の松田峻一良会長が「TPP反対の声を大きくしていこう」とあいさつ、参議院議員で元厚生労働大臣の尾辻秀久氏が「TPPと医療」について講演した。
横倉義武日本医師会会長も顔を見せた。
尾辻氏は「日本の医療を世界一たらしめているのは国民皆保険制度。TPPは制度の破壊を目的とした米国政策の一つであり、ノーと言える日本にならなければ、日本の医療は崩壊する」と熱弁をふるった。
●日本の公的医療保険制度は、五十年以上にわたり国民の健康を支え、世界一といわれる長寿の源となってきました。日本医師会は、世界に誇れるこの医療制度を守り、日本の未来につなげていくよう一丸となって活動していきます。
●TPP交渉に参加すれば、保険のきかない自由診療を組み合わせた混合診療の解禁、医療の営利産業化など、日本の医療は、あらゆる角度から市場開放・規制緩和を迫られます。日本医師会は、国民が受けられる医療に格差を招き、国民皆保険を崩壊させる危険のあるTPP交渉への参加に強く反対します。
●わが国では、毎年のように医療改革が実行されてきましたが、医療環境はむしろ疲弊・悪化しています。それは、地域の実情を把握して医療改革を行なってこなかった結果です。日本医師会は、全国の皆さんの声を聞き、地域医師会と連携してよりきめの細かい新しい地域医療を構築していきます。
●医学は急速に進歩しています。新しい技術の開発・普及には、日本医学会をはじめとする各学会の存在が欠かせません。日本医師会は、日本医学会とともに車の両輪となって、最先端の医療と技術をいち早く国民が享受できるように、さらなる連携を図っていきます。
●医療改革には、財源の確保はもちろん、スピード感が重要です。今後、新たな都道府県の地域医療計画が始まりますが、国や行政だけに任せるのではなく、強いリーダーシップで国民が求める情報をいち早く発信し、すべての人がよりよい医療を受けられる医療政策を牽引します。