福岡大学筑紫病院 満席の市民公開講座

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福岡大学筑紫病院IBDセンター開設を記念する市民公開講座が5月27日、JR博多駅の九州ホールで開かれた。680の席はほぼ埋まり、3時間近い長丁場にもかかわらず席を立つ人はほとんど見られなかった

IBD(炎症性腸疾患)とは、主として消化管に原因不明の炎症をおこす慢性疾患の総称で、潰瘍性大腸炎、クローン病の2疾患からなり、広義にはベーチェット病やウィルスが原因で起こる感染性の腸炎なども含まれる。

九州IBDフォーラム(患者会)によると平成23年3月現在、九州内の潰瘍性大腸炎患者は13,888人、クローン病は4,365人がいるとされる。厚生労働省から特定疾患とされる難病の1つ。

講座は同病院消化器内科の松井敏幸教授を座長に、筑紫病院消化器内科講師の平井郁仁医師と、同外科診療教授の二見喜太郎医師が、「炎症性腸疾患の基礎知識」をテーマにそれぞれ講演した。両氏はともにIBDセンターのスタッフを兼任している。

パネルディスカッションには、平井、二見の両氏のほか、町立芦屋中央病院の櫻井俊弘院長、筑紫病院の大村久美子皮膚排泄ケア認定看護師、九州IBDフォーラム代表の中村泰男氏がパネラーで登壇し、事前に講座参加者126人から集約したアンケートを元にそれぞれ発言した。

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アンケートによると、回答者の罹患している疾患は、潰瘍性大腸炎62・7%、クローン病35・7%。今の治療で日常生活に支障がない人は、潰瘍性大腸炎76%、クローン病78%、となっている。

治療に満足している人は潰瘍性大腸炎が77%、クローン病64%で、仕事をしている人(学生・主婦を除く)は74%。仕事をしていない人のうち、罹患が理由は58%だった。患者会に参加している人は潰瘍性大腸炎が10%、クローン病が18%で、大半の人が参加していないことがわかった。

■潰瘍性大腸炎の患者数は、平成21年度特定疾患医療受給者証交付件数では11万3千306人と報告されており、毎年およそ8千人増えている。若年者から高齢者まで発症し、男女比は1:1。喫煙をする人はしない人と比べて発病しにくいと言われている。

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■クローン病を医療受給者証交付件数でみると、1976年は128件。近年は毎年1千500人前後の増加がみられ、2009年度には3万891人が登録されている。若年者に好発し、発症年齢は男性で20~24歳、女性で15~19歳が最も多い。男女比は約2:1で男性に多くみられる。


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