年頭所感
皆様、新年あけましておめでとうございます。よきお年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年11月の「第16回日本看護サミット福岡」開催に際しては、実行委員をはじめ、企画委員、役員、協力員のご支援、ご協力により、学生700名を含む5千538名という多くの方々の参加のもと成功裡に終えることができました。また福岡から元気をもらったという参加者からの言葉で関係者一同ほっと胸をなでおろしました。これも皆様のおかげだと心から感謝申し上げます。
昨年は、東日本大震災や台風など心を痛める災害が多く、福岡県看護協会からも災害支援ナースの派遣や支援金などへの協力を行ってまいりました。災害はいつやってくるかわかりません。日本看護協会と連携した支援活動はもちろんですが、地域防災計画への協力や災害支援ナースの登録推進など、できるところから進めていきたいと思います。
世界の人口は70億に達しましたが、日本は高齢少子、多死の時代を迎え、社会構造の変化により医療提供体制も変革を求められています。 医療が施設から地域へと移行していく中、「暮らしと生命、両面を見るのは看護職だけです。」とその役割が期待されている今こそ、それぞれの専門職がそのスキルを発揮し補完しあうことで、患者さんや家族に対するニーズに応じられるように、チーム医療の推進や在宅看護の充実が急がれます。
また看護生涯教育の体系化や体制整備、看護職の雇用の質向上を図るため、勤務環境の改善、人材確保、関係機関との連携した取り組みなど管理者や経営者の理解や協力を求めながら、共に取り組んでいく必要があります。そのためにも看護職が魅力ある職業として選択されるように、看護の価値を創造し国民や社会に向けて発信していきたいと思います。
23年度も残すところわずかとなりましたが、福岡県看護協会は、教育体制の基盤強化の一環として、昨年県の委託を受けて、全国で唯一つの教務主任養成講習会を開講することができました。これにより看護管理者教育課程(ファースト、セカンド、サードレベル)と同様に新任、中堅、ベテランと教員版のキャリアラダーも系統的に実施できるようになりました。また今年は、4月1日付での公益社団法人認定取得を目指して鋭意準備中です。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。