福岡県すこやか健康事業団が12月8日贈呈式
地域医療の基盤を担う健診機関として平成21年4月に発足した㈶福岡県すこやか健康事業団は、各都道府県に1機関だけ認められる、日本対がん協会福岡県支部と予防医学事業中央会福岡県支部を兼ね、学術調査活動や研究助成による支援を通じ、がん征圧に向けた活動を行なっている。がん征圧月間には県民向けの講演会やセミナーを通じて県民の健康と福祉の向上に努めている。
がん研究助成金事業は今年度で46回目を迎え、昨年度まで475件のがん研究に、1億5千475万円の助成金贈呈を行なってきた。
この事業は県内のがん医療に大きく貢献し、若い研究者の研究を奨励してきた。過去の受賞者には現在、大学病院や地域の基幹病院で要職に就いたり、先端医療や基礎・臨床研究の第一線で活躍している者も多く、海外の医学誌で高く評価された研究もあった。
平成23年度のがん研究助成金申請は41件、韓国の研究者からも申請があり、厳正な審査の結果、18件が贈呈の対象になった。助成金贈呈式は12月8日午後4時から西鉄グランドホテルで行なわれる。
平成21年度~平成23年度の助成金申請数と受賞状況は次の通り。
- 平成21年度/申請36件のうち受賞8件=特別賞1件、準特別賞1件、入賞6件
- 平成22年度/申請32件のうち受賞15件=入賞10件、奨励賞5件
- 平成23年度/申請41件のうち受賞18件=優秀賞3件、入賞10件、奨励賞5件。
今年度の審査委員
- 桑野信彦委員長
- 九大大学院薬学研究院がん分子生物学研究室特任教授
- 岡村健
- 九州がんセンター院長
- 嘉村敏治
- 久留米大医学部産婦人科教授
- 白水和雄
- 同外科学講座教授
- 島弘志
- 聖マリア病院院長
- 古野純典
- 九州大学大学院医学研究院予防医学分野教授
- 前原喜彦
- 同消化器・総合外科教授
- 中西洋一
- 同医学研究院呼吸器内科学教授
- 内藤誠二
- 同医学研究院泌尿器科学分野教授
- 興梠征典
- 産業医科大医学研究科科長
- 黒木政秀
- 福岡大医学部部長
- 田村和夫
- 同腫瘍・血液・感染症内科学教授。