第16回 看護サミットで神坂登世子 県看護協会会長が福岡宣言
「これからの看護は病床数の不足などにより、病院から在宅医療へと向かう。それをつなぐ職として、看護師にさまざまな能力が求められ、他職種との連携も進む。この状況のなかで国民のニーズを読み取り、専門職としてのやりがいをみつける必要がある」。少子高齢、多死社会の到来を見据え、日本看護師協会の坂本すが会長は基調講演で力強く呼びかけた。
討論・分科会にはあべ俊子、山崎摩耶衆議院議員や厚生労働省の岩澤和子看護課長が参加し、労働環境の改善が国を挙げて取り組まれていることや、魅力ある職業として生涯教育につなげる必要があると報告された。鼎談では看護師記者を育成して広報活動を押し進めたいという案も出された。
2日の閉会式で福岡県看護協会の神坂登世子会長が読み上げた「日本看護サミット福岡宣言」は次のとおり。
- 新たな協働の時代にチーム医療を推進し、看護の専門性を追求して看護の役割りを果たします。
- 国民が安心して療養生活を送ることができるよう、他職種と連携しながら看護職の役割りを発揮します。
- 災害時には国民の生命と生活を守るため、地域を越えて看護の力を結集し、最大の力を発揮します。
- 新人看護職員研修をスタートに、生涯教育の体系化と体制整備を行ない、看護職の臨床実践能力の向上及び定着促進に努めます。
- 看護職の雇用の質の向上を図るため、勤務環境の改善、質と量の両面での人材確保に取り組むとともに、関係機関と連携した取組みを推進します。
- 看護職が魅力ある職業として選択されるよう看護の価値を創造し、社会に発信します。