コラム 夜長三話

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人助けの本質

―こぶしで壁を叩いて壊そうとしている男がいた。でも壁は堅く、彼の実力では壊れそうにない。そこであなたは彼に手を貸して、ようやく壁を突破することができた。男は礼だけ言い、壁の向こうの実りを手にしたが、あなたは何も受け取らなかった。―

では、あなたは利用されただけなのか、それとも善行を積む生き方を選んでいるのか?そうではなく、あなたの壁を壊す技術が向上した、これが人助けの本質だ。相手は実利を得、あなたは方法を新たに得る。人助けとは、善行の名を借りた実力向上の場だと言うことができる。人助けをするたびにあなたの腕は強くなってゆくが、彼の腕は萎えてゆき、やがて一人では何もできなくなる。礼を言うのは彼ではなく、実はあなたの方なのである。つい人助けをしてしまう人に私は伝えたい。あなたはお人好しのレッテルや善行の装いに隠れて、実は素晴らしい実力を身につけつつあるのだ。

ホームレス

知人の社長が大きな家を建てた。だが彼は、かつて夫婦の間にあることが起り、妻子が寝静まってから帰宅しなければならないため、毎晩町で飲んでいる。それが十年続き、最近は娘が泣きながら飲み屋まで迎えにくると、町のうわさで聞く。彼は地上に立派な城を建てたが、内面に城はなく、吹きさらしの荒野だった。「わが身はいかにあろうとも、心の中に城は建ちゆく」という心境を、彼は五十になってもまだ知らない。

得意と不得意

二人の男が亡くなって神の前に並んだ。神は二人に、どんな人生を歩んできたかを尋ねた。一人の男は胸を張り、「私は不得意な分野をすべて克服しました」と答えた。すると神は、マイナスをゼロにしたのだなと笑った。もう一人は「得意なことを伸ばし続けました。三十が八十になったでしょう」と言った。神は目を細め、では不得意な分野はどうしたのだ?と重ねて聞いたので、「得意なことにだけ目を向けたので、不得意なことがあるなんて気づきもしませんでした」と答えた。
(コバルト色の空)


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