今だから考えよう命のこと

  • はてなブックマークに追加
  • Google Bookmarks に追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • del.icio.us に登録
  • ライブドアクリップに追加
  • RSS
  • この記事についてTwitterでつぶやく

今だから考えよう命のこと(財)福岡県すこやか健康事業団 JR九州ホールでがん征圧の集い

九州がんセンター 大野真司乳腺科部長

九州がんセンター 大野真司乳腺科部長

がん制圧と命について考える集いが9月10日午後1時半からJR九州ホールで開かれた。主催は福岡県すこやか健康事業団。九州がんセンターの大野真司乳腺科部長(写真=左上)が「知ると安心、16人に1人を襲う乳がんのこと」と題して、300人あまりの聴講者に分かりやすく解説した。また精華女子高校の吹奏楽部60人が軽音楽やクラシックメドレーを演奏、マーチングも加わって集いに華を添えた。最後にリレー・フォー・ライフ九州ブロックリーダーの宮部治恵さんが「命の大切さをいっしょに考えましょう」と、9月17、18日の2日間九大箱崎キャンパスのグラウンドと体育館で行なわれる24時間チャリティイベントへの参加を訴えた。10月9日には博多大丸エルガーラ大ホールで、がんの現状と予防を学ぶ市民公開講座が開催される。時間は午後1時から同3時まで。参加費無料。

集いは最初に、県すこやか事業団の原信之会長があいさつし、「昨年度、がんで死亡した人は35万3千人で、死亡者全体の3割を占めている。がん検診は非常に有効で、早期発見できれば90%以上が治るが、我が国では検診を受ける人がとても少なく2割にとどまっているのが現状。欧米では7割、韓国でも5割以上が検診を受けている。ぜひ、がん検診を受けてほしい」と呼びかけた。

JR九州ホールでがん征圧の集い

JR九州ホールでがん征圧の集い

九州がんセンター乳腺科部長で医学博士の大野真司さんは「人間に限らず、あらゆるほ乳類は乳がんにかかります」の言葉を皮切りに1時間講演、正面スクリーンにイラストやグラフを映し出し、女性の部位別がん罹患率(2004年)は、乳がんが人口10万人あたり80人で、もっとも多いことや、乳がんにかかる危険性を、「25歳までは1万9千人に1人だが、50歳なら50人に1人、70歳では11人に1人発生している。女性のがんの5人に1人が乳がん」とし、「定期的なマンモグラフィや自己検診をしている女性は、乳がんのしこりが豆粒くらいで発見できるが、自己検診をしていない場合は、ゴルフボールほどの大きさになって気がつく」と話、早期発見のために健診を重ねて訴えた。


精華女子高校の吹奏楽部60人による軽音楽やクラシックメドレー

購読者の質問に答えて

また、この講演のために集めた質問に答える形で、乳がんの危険因子として、①年齢が40歳以上、②初産が30歳以上、③授乳経験がない、④閉経年齢が55歳以上、⑤特に50歳以上の肥満、⑥良性の乳腺疾患にかかったことがある、⑦母や姉妹など乳がんにかかった人がいる、などを挙げた。

さらに飲酒や喫煙が乳がんによくないことや、出生時の体重が重いほど乳がんになりやすい、などと話し、50歳までは太っている方が乳がんになりにくく、50歳を超えると太っている方が乳がんになりやすいとも話した。 講演を聴いたリレー・フォー・ライフ in 福岡の実行委員長、柴田良倫さんは、「大野先生の講演はソフトなスライドを使い、話もユーモアたっぷりで、とても分かりやすかった。精華女子校の演奏も2つの講演の間に挟んで、構成が上手だなと感心した。がんを語る場での若々しい演奏を聞いて励まされた人は多かったのでは。自分も大腸がん患者として10年が経つ。同じ苦しみを味わってほしくないので、年に一度の検診を啓蒙していきたい」と話していた。


九州医事新報社ではライター(編集職)を募集しています

九州初の地下鉄駅直結タワー|Brillia Tower西新 来場予約受付中

九州医事新報社ブログ

読者アンケートにご協力ください

バングラデシュに看護学校を建てるプロジェクト

人体にも環境にも優しい天然素材で作られた枕で快適な眠りを。100%天然素材のラテックス枕NEMCA

暮らし継がれる家|三井ホーム

一般社団法人メディワーククリエイト

日本赤十字社

全国骨髄バンク推進連絡協議会

今月の1冊

編集担当者が毎月オススメの書籍を紹介していくコーナーです。

【今月の1冊, 今月の一冊】
イメージ:今月の1冊 - 88. AI vs. 教科書が読めない 子どもたち

Twitter


ページ上部へ戻る