今月の1冊 - 12.「不幸な国の幸福論」-

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不幸な国の幸福論 加賀乙彦

不幸な国の幸福論

不幸な国の幸福論 加賀乙彦
【集英社新書 定価756円(税込)】

精神科医であり心理学者でもある著者は、仕事がら、職業の異なるたくさんの人々と触れ合い、『ああ、この人は、自分を不幸へと追いやってしまってるなぁ』と感じることがあるといいます。

幸せになりたいと人一倍願っているのに、もがけばもがくほど逆に幸せから遠ざかっていく...。経済は破綻し、格差は拡大する一方、将来への希望を持つことが難しい日本。しかし実は、日本人は自ら不幸の種まきをし、幸福に背を向ける国民性を有しているのではないかと問いかけます。

その一つに、人の目を気にする国民性ということを取り上げています。それはまず、日本の家屋の構造から来ていると。薄い障子やふすまに仕切られている日本の住居は物音や人の声が聞こえやすく、家の中でもいつも互いの存在を意識し視線を感じてきた。日本人の患者は人と違うことに不安を感じてしまったりするのに対し、フランスの精神疾患の患者は『他人と心が同じになってしまった』と訴えるといいます。

このように、幸福を阻む考え方を持ってしまった日本人の背景を見つめながら、幸せになれない日本人の秘密を解き明かし、幸福になるための発想の転換を伝授します。追い求めている間は決して手に入れることの出来ない『幸福』の真の意味を問う、不幸な時代に必読の書です。
(紀伊國屋書店福岡本店、宗)


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