第13回日本成人先天性心疾患学会【セミナー】

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九州厚生年金病院 医療情報部・超音波指導医 野間 充

九州厚生年金病院 医療情報部・超音波指導医 野間 充

チーム医療に欠かせない情報ネットワーク構築と心臓超音波診断の取り組み

多職種が診療記録・検査情報・画像情報(静止画と動画)情報を共有して活用できることは、成人先天性心疾患の診療に大変役立つことを実感しています。今回、当院で行ってきた情報ネットワーク構築の取り組みをご紹介いたします。また、先天性心疾患の診断と病態の把握に欠かせない超音波検査への取り組みもご紹介させていただきます。

①情報ネットワーク構築と運用への取り組み

2007年までは、放射線室・心臓カテーテル室・超音波検査室といった部署単位でシステムを順次導入した結果、放射線画像(静止画)・心臓カテーテル画像(動画)・超音波画像(静止画と動画)の3つのシステム構成となり、同一患者さんのデータを参照するには3台の端末で各々検索表示する必要があり業務効率は低いにもかかわらず投資額は大きかった。

08年にGoodnetの動画PACSを導入して、心臓カテーテル検査画像および超音波の静止画と動画像データを一元管理に変更した。小児循環器の解析にはカテックスのシステムを用いているが画像連携により省力化も実現できた。さらに中央検査室のすべての超音波検査機器および手術室・新生児NICU・ICUで取得された超音波画像が、DICOMサーバーに集約されている。報告書は、柔軟に変更可能なファイルメーカーで作成してPDF形式で確定保存できる。

このシステムでは、関連する心カテ履歴一覧や心エコー検査一覧、報告書一覧をワンクリックで表示することが可能で作業効率は極めて高い。また、富士メディカルの放射線画像システムであるSynapseとも連携しており放射線画像やレポート一覧もワンクリックで表示可能である。

09年にNEC社製電子カルテMegaOakHRの導入によりGoodnetシステムと富士メディカルのシステムを電子カルテ上から利用できるようになっただけではなく、94年から電子保存されている心電図情報や07年から電子化されている退院時要約の表示なども可能となっており患者像の把握が容易になった。

②成人先天性心疾患の病態の把握に欠かせない経食道心エコーの技術伝達の取り組み

当院では、最初に循環器内科の医師ができるようになり、次に麻酔科の医師と勉強会を重ね一緒に取り組むことで麻酔科医への技術と判断の伝達ができた。さらに、心房中隔欠損症をディバイスで閉鎖する時に経食道心エコーが欠かせませんので小児循環器の医師を支援して独り立ちできるようになった。また、3Dエコーの画像取り込みと解析ができる熟練した超音波検査士の育成も行った。これらの取り組みをご紹介します。

③先天性心疾患で欠かせない血流情報の可視化と定量化の取り組み

最後に、これまで形態診断について素晴らしい進歩がありますが血流の可視化と定量化については立ち遅れていました。しかしながら東京工業大学名誉教授の大槻茂雄先生と東北大学名誉教授の田中元直先生が取り組まれているEcho-Dynamographyの開発により様々な進歩が期待できるのでこの技術がもたらす展望をご紹介いたします。


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