11月27日、北九州市西日本総合展示場で市民公開講座が行われ、久留米大学が中心となって行っている最先端のがん治療法や行政・地域が行っている取り組みについて講演が行われた。講演の中から二つの最先端がん治療法について紹介する。
市民公開講座
- テーラーメイドがんワクチン療法
久留米大学医学部先端癌治療研究センター臨床研究部門 野口 正典 教授 - 日本人の一番の死因であるがんをどのように治療するのかというのは重要な問題ですが、現在早期がんであれば外科的切除、重粒子線も含めた放射線治療で治すことができます。そういった標準治療が効かなくなった場合は抗がん剤治療(分子標的...
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- 佐賀県の先端的がん治療重粒子線治療について
久留米大学医学部放射線医学教室 淡河 恵津世 准教授 - 粒子線を大きく二つに分けると陽子線と重粒子線に分けることができ、陽子線は水素イオンから重粒子線は炭素イオンから成り立っています。水素は無色無臭の気体で水の成分であり非常に軽く燃えやすいという性質があります。炭素は人体の2/3...
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- 重粒子線治療による悪性骨軟部腫瘍に対する治療の実際
久留米大学医学部整形外科 平岡 弘二 講師 - -重粒子線治療は手術治療より有効か- 悪性骨軟部腫瘍とは骨や軟部組織(筋肉、脂肪や神経)に発生する肉腫と呼ばれる腫瘍のことであり、肺、消化管などに生じる一般的な「がん」とは性質が異なります。肉腫に対する治療の基本は原発巣の...
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