医療と生活者をつなぐコミュニケーションプロジェクト
福岡県医師会の医療モニター制度「メディペチャ!!」をご存知だろうか。
「メディペチャ」とは医療(メディカル)について意見交換(ペチャクチャおしゃべり)するという意味の造語。
県民からの医療・医師会・医療機関・医師等に対する意見や要望、医療全般に感じていることなどさまざまな声に耳を傾け、双方向性をもった意見交換の場を設けることが目的で2003年にスタートした。県内4地区(北九州・福岡・筑豊・筑後)より各2名の代表者(広報担当理事)が参加している。
県民にとって「身近な医師会」を目指す。地区代表以外でも見学は自由でマスコミにも公開している。今、福岡県医師会は「開かれた医師会」へと変わりつつある。今回は医療モニター制度「メディペチャ!!」を紹介する。
「メディペチャ!!」のモニターは、4地区の開催時期に合わせ、県医師会のホームページや地元紙のホームページなどで広く募集を行っている。応募資格は福岡県内に住む20歳以上の男女。応募者の中から1地域10名のモニターを選出し、過去のモニター経験者は基本的に選出しない。
第1回目の会合では、話しやすい雰囲気作りを行っている。特にテーマを設けず、医療全般や医師会への疑問を幅広く収集する。モニターに自由に発言してもらうため医師会側は一切発言しないことにしている。
第2回会合では第1回目の発言の中から課題点、疑問点を抽出しテーマを設けて行う。
第3回会合では、第2回と同様、テーマを設けて意見交換を行い、モニターから医師会へ提言してもらう。真摯な態度でひとつひとつの問題点を解決していくうちに、モニターと医師会のメンバーの間に確かな信頼関係が築かれる。
また、第3回会合終了後、茶話会も実施している。茶話会では3回の会合に参加してもらったモニターに医師会の役員が感謝の意を表し、感謝状が贈呈される=写真(右)また、アンケートを配布し、後日返送してもらい次年度以降のメディペチャの参考資料としている。
また、医師会の活動やホームページ等に関する資料を配布してモニターに医師会の活動内容を知ってもらう。