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食道がん治療に光明 ウイルス製剤「テロメライシン」

食道がん治療に光明 ウイルス製剤「テロメライシン」

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 消化器外科学
藤原 俊義 教授(ふじわら・としよし)

1985年岡山大学医学部卒業、同大学院医学研究科第一外科学講座。
米テキサス大学MDアンダーソンがんセンター、
岡山大学病院遺伝子・細胞治療センター准教授などを経て、2010年から現職。


 藤原俊義教授の研究グループが進めてきた、食道がんに対する放射線併用「テロメライシン」ウイルス療法の臨床研究が終了。安全性と有効性が確認でき、企業治験も進む。アメリカでの学会発表にも注目が集まった。その前途に広がる可能性は。

―2002年から取り組んできた研究の成果が出ました。概要と今後の展開は。

 テロメライシンは、風邪ウイルスの一種であるアデノウイルスをもとに開発した抗がんウイルス製剤。がん細胞を殺傷するとともに放射線に対する感受性を増強する特長があります。

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