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滋賀県看護協会 会長 廣原 惠子

滋賀県看護協会 会長  廣原  惠子

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。また、2020年からの新型コロナウイルス感染症対応には、日夜あらゆる場において、看護職をはじめ医療従事者の皆さまの最善のご尽力に感謝を申し上げます。

■新型コロナウイルス感染症対応とこれからに向けて

 2020年は、近代看護や感染管理の礎を築いたナイチンゲール生誕200年・看護の日制定30周年など看護界では記念すべき年でした。

 しかし、世界中を巻き込んだこの新興感染症は、人の命や健康(体・心・社会)の大切さを再認識させ、ありとあらゆるものを激変させました。

 滋賀県看護協会におきましても、この記念事業や重点事業、教育計画などの見直しを余儀なくされ、感染対策を実施しながら進めてまいりました。

 感染症対応への新規事業として、調査や各領域の看護職への研修、情報・実践共有会議などを実施いたしました。現在も県委託「軽症者宿泊療養施設の健康観察事業」、日本看護協会委託「地域医療提供体制確保のための看護職員応援派遣事業」など、進めているところです。

 さらに、看護職不足が明らかとなり、今後ますます少子超高齢化が進む中、看護職への期待が高まっております。看護職の確保や、働き続けられる環境整備、感染症や災害等健康危機管理体制整備など、多くの課題解決に向けた取り組み強化が必要です。

■「丑年」は県民や先輩の期待をつなぎ、看護を発展させる年に

 2020年12月に「NursingNow記念事業」を行いました。滋賀県看護協会の合い言葉「三方良し精神で看護の力で滋賀を元気に!」のテーマのもと、保健師助産師看護師としておのおのの立場で滋賀の看護をけん引されてきた3人と認定看護師や訪問看護師として活躍する2人による記念シンポジウムを行いました。参加者と看護への熱き思いを共有できた有意義な記念事業となりました。

 2021年の干支は「丑年」。牛は大変な農業を地道に手伝ってくれる様子から、丑年は「発展(芽が出る)」を表す年と言われています。県民や先輩方のこれからの看護職への期待を未来につなぎ、滋賀県看護協会「看護の将来ビジョン」達成や課題解決に向け、看護を発展させる年にしたいと思います。今年、私が大切にしたい言葉は、多くの課題や困難『にもかかわらず』『元気に!』です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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