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明海大学歯学部付属明海大学病院 病院長 大川 周治

明海大学歯学部付属明海大学病院 病院長  大川  周治

 新年あけましておめでとうございます。2020年という節目の年頭に、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。

 さて、私儀、2016年4月1日より明海大学歯学部付属明海大学病院の病院長を拝命いたしました。本病院は、1970年に埼玉県の坂戸市に開設以来49年間にわたり、多様な社会的要求に応えうる歯科医師の育成と、地域の基幹病院としての医療貢献を行ってまいりました。当病院は歯科を中心とした病院ですが、内科、眼科、および耳鼻科など医科の診療も行っており、全身的な管理のもとでより安心安全な歯科治療ができるよう歯科と医科との協力体制を確立しております。

 本病院では安心安全な歯科医療の提供はもちろんのこと、あらゆるニーズに応えられるよう、一般的な歯科治療のほか、成長期のお子さまの歯並びやかみ合わせの治療、人工歯根(歯科インプラント)による口腔機能回復、歯周組織再生治療、口腔外科医による種々の専門的外科手術、心身の障害をお持ちの方の歯科治療、特殊外来(スポーツ歯科外来、息さわやか外来、はり麻酔外来、あごすこやか外来、ドライマウス外来、あご・くちのかたち外来)など、歯科の中にさらに多くの専門外来を設置し、専門スタッフによる医療を提供しています。2015年には摂食嚥下科、高齢者歯科、障がい者歯科とともに地域医療連携センターを設置いたしました。

 日進月歩の医療の進歩とともにわれわれ医療スタッフも進歩発展していくことで、皆さまのお役に立てるように努めてまいります。

 一方、本病院は有能な歯科医師を育成するための教育機関でもあり、独自の教育プログラムに従い、歯学部学生や臨床研修歯科医の教育を実施しています。

 特にPDI歯科診療所(埼玉、浦安、東京:Post-Doctoral Institute of Clinical Dentistry)は、本学生涯研修部における、日本初の生涯研修センターとして設立され、2019年9月12日に創立20周年を迎えました。

 開設当初から、姉妹校である米国・UCLA歯学部と共同し、2018年までに1万3000人を超えるプログラム修了者を育成しています。

 2014年には「歯科総合医育成コース認定制度」を開設し、「Excellent Clinician」の称号を、現在10人の歯科医に授与しています。

 本年も患者さんに安心安全な医療とともに、満足していただける質の高い医療を提供できるよう、引き続き日々努力してまいります。

 新しい年が皆さまにとって幸多き年になりますことをご祈念申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。

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