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山梨県看護協会 会長 古屋 玉枝

山梨県看護協会 会長  古屋  玉枝

 令和になって2回目の新年を迎えました。

 2020年は、新年早々から新型コロナウイルス感染症に見舞われ、「感染拡大防止の遵守」「新しい日常のありさま」などに向けて、県民・医療者・看護職など関係者を挙げて取り組みました。結果、看護職の努力や活動が高く評価され、感謝のエールや感染防止品などの寄贈をいただきました。

 ここ数カ月、県行政、医療・看護現場、日本看護協会などと情報共有を図り、事業を縮小や方法を変えながら推進してきました。まだ、先の見えない 「新型コロナウイルス感染症」の真っただ中ですが、2021年の年頭にあたり、改めて看護協会の「理念・使命」に立ち、活動を推進していく所存です。

 当協会は専門職能団体として、看護専門職の力を発揮し、県民の健康な生活の実現に貢献していくことを理念とし 、①教育研修事業②看護職確保対策事業③訪問看護事業・地域住民を対象とした健康支援事業を推進していきます。

 具体的には、 ①教育研修では、コロナ禍の中、オンラインによるリモート研修を実施したことを土台にオンライン環境の整備を進め、遠隔地でも、時間に余裕がなくても学べる環境を充実させる。②看護職確保対策では、少子超高齢多死社会にあって、生産人口の減少対応として「プラチナナースの活用」、看護職希望者確保、現任者が働き続けられる環境整備をナースセンター事業の強化および拡充により実現したい。③在宅療養者支援では、訪問看護事業の強力な推進に継続して取り組みたい。

 このほか、2015年から県の委託を受け運営の「訪問看護支援センター」事業では、訪問看護の質向上への取り組みと、トータルサポートマネジャー(TSM:医療的ケアがより必要な在宅療養者への支援や退院可能な入院患者の在宅移行支援などを行う中で、在宅医療においてチーム医療の力を最大限に発揮させ、医療と介護の連携を推進することができる訪問看護師)の養成と活用を強力に進めていきます。

 先の見えない困難さはありますが、行政、教育機関、医療・介護・福祉現場、関係団体などの皆さまと連携・協働し、全世代の健康課題の改善・解決に向けて、歩み続けたいと存じます。

 2021年が穏やかな良い年になりますように念じています。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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