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山梨県看護協会 会長 古屋 玉枝

山梨県看護協会 会長 古屋  玉枝

 新年あけましておめでとうございます。

 希望に満ちた新春を健やかにお迎えのこととお喜び申し上げます。日頃から行政、医師会をはじめ関係団体の皆さまには公益社団法人山梨県看護協会の事業推進にご理解ご支援を賜り感謝申し上げます。

 当協会は、1946年に創立し今年で74年となります。この間1973年社団法人に、2012年公益社団法人の認定を受け現在に至っています。「県民の健康な生活の実現に貢献する」を使命に、看護の質の向上、働き続けられる環境づくり、訪問看護等の地域医療の推進に取り組んでいます。

 2019年は、「地域包括ケアシステムが推進される中で県内すべての看護職の力を結集して期待される役割を果たそう」のスローガンのもと、事業に取り組んできました。その一部を紹介いたします。

①近年、想定を超える災害が頻発しているため、「災害支援ナース」の育成、登録の促進を行っています。

②20数年来、県内の訪問看護事業をけん引してきた看護協会立訪問看護事業所等の、さらなる経営基盤安定施策の検討を行っています。

③全国に先駆けて設置した、山梨県委託事業の「山梨県訪問看護支援センター」では、訪問看護普及啓発事業、訪問看護師確保・育成、関連機関・関係職間の連携(看看連携、多職種連携等)、ネットワーク化を進めています。

④2019年から本格実施された「働き方改革」の推進を受けて、看護協会事務局・看護協会立事業所の業務のスリム化、効率化の検討をしています。

⑤地域包括ケアにおける安全安心な良質のケアの提供の中核(キーパーソン)となる行政保健師や看護職と協働する多職種との連携強化に取り組んでいます。

 これらの取り組みを2020年はさらに強化し、実行していく所存です。

 さて、2020年は平和の祭典「東京オリンピック・パラリンピック」の年であり、ナイチンゲール生誕200周年でもあります。「Nursing Now~看護の力で健康な社会を~」の世界的キャンペーンを日本看護協会・日本看護連盟が連携し、展開しています。また、「看護の日・看護週間」制定30周年の記念すべき年でもあります。この記念すべき2020年が活気ある素晴らしい年になりますように願っております。

 結びに、当協会の強みである、行政・教育機関・現場(病院・施設・地域)・看護協会との密なる連携・協働の絆を生かし、限られた資源を有効に活用しながら、全世代の健康課題の改善・解決に向けて、看護専門職能団体として、2020年も関係の皆さまのご理解ご支援をいただきながら一歩一歩着実に歩みを進めてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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