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子宮肉腫のマーカー発見 地方から全国、世界へ

子宮肉腫のマーカー発見  地方から全国、世界へ

福井大学器官制御医学講座 産科婦人科学
吉田 好雄 教授(よしだ・よしお)

1988年福井医科大学医学部(現:福井大学医学部)卒業。
イスラエルワイツマン研究所留学、福井大学医学部産科婦人科学准教授などを経て、
2012年から現職。

 福井大学器官制御医学講座産科婦人科学の吉田好雄教授らが7月、良性の子宮筋腫と悪性の子宮肉腫を鑑別する腫瘍マーカーを発見したと発表した。そのメカニズムと、研究に至る背景や期待される今後の展開、そして根底にある思いなどについて聞いた。

─研究に至る背景は。

 良性の子宮筋腫は、性成熟期の女性3〜4人に1人にあります。往時は若年期の初産で子宮筋腫が発見されて手術して治療─というのが大きな流れでした。しかし現在は晩婚化に伴い、子宮筋腫が見つからないまま生活されている方が相当数おり、発見されてもホルモン療法で保存的に経過観察する選択もあります。

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