九州医事新報社 - 地域医療・医療経営専門新聞社

地球的視野で国内外と連携 救援手法・資機材開発に注力

地球的視野で国内外と連携 救援手法・資機材開発に注力

熊本赤十字病院
平田 稔彦 院長(ひらた・としひこ)
1982年熊本大学医学部卒業。
熊本市医師会熊本地域医療センター、宮崎県立延岡病院、
熊本赤十字病院副院長兼外科部長などを経て、2017年から現職。

 基本方針の一つに「医療救援:地球的視野で災禍を見つめ、積極的に医療救援活動に取り組みます」を掲げる熊本赤十字病院。グローバルな視野に立脚し、各方面と連携した医療救援への取り組みで、注目を集める。


―災害への備えについて。

 熊本地震以降、救援手法・資機材の研究開発に一層、力を入れてきました。成果の一つが九州電力グループと共同開発の完全自己処理型水洗トイレ「TOWAILET」。平時は公共施設に設置して使い、災害時には必要な場所に移設する救援手法「スマートデザインシェルター構想」を2012年に考案しました。トイレの処理水を再利用し、上下水道や送電線から独立しているため、必要な場所に移設可能。20年11月、伊藤忠商事が販売に参画し、国内の島しょ部でも普及が進みつつあります。

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