九州医事新報社 - 地域医療・医療経営専門新聞社

前立腺がん、陽子線導入 病巣標的化治療の実現へ

前立腺がん、陽子線導入 病巣標的化治療の実現へ

京都府立医科大学大学院医学研究科 泌尿器外科学
浮村 理 教授(うきむら・おさむ)

1988年京都府立医科大学医学部卒業。
米テキサス大学、米MDアンダーソンがんセンター、米クリーブランドクリニック、
米南カリフォルニア大学教授などを経て、2015年から現職。

 アメリカで前立腺がん治療の最前線に立ってきた浮村理教授。母校に戻って5年、前立腺がんに対する治療選択肢の豊富さで知られる泌尿器科は、さらに進化を続けている。京都府初の陽子線治療を開始し、がん病巣標的化治療も進める。IT技術を駆使して実現した、最新の治療法とは。

─前立腺がんに対する陽子線治療を始めて、もうすぐ1年。現状は。

 これまでの放射線が患部を突き抜けてしまうのに対し、陽子線は狙った場所で止まる。その安全性ゆえ、50%強度を高めて照射できるのが特長です。2019年4月に保険診療を開始して以降、月に14~17件のペースで実施。2020年2月末時点で150例を超えました。

(続きは紙面でお読みいただけます。ご入用の方は、info@k-ijishinpo.com へお問い合わせください)

記事に関する感想・コメントはこちらから

このフォームに入力するには、ブラウザーで JavaScript を有効にしてください。
名前
メニューを閉じる