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世界初のiPS角膜移植、臨床研究大詰め

世界初のiPS角膜移植、臨床研究大詰め

西田 幸二 主任教授(にしだ・こうじ)
1988 年大阪大学医学部卒業。
大阪大学医学部附属病院、京都府立医科大学、米ソーク研究所留学、
東北大学大学院医学系研究科主任教授などを経て、2010 年から現職。

 iPS細胞から作製した角膜上皮細胞シートの移植に、世界で初めて成功してから約3年。臨床研究は全ての患者の経過観察期間を終え、大詰めの段階を迎えている。西田幸二主任教授に、世界をリードする研究に注力するために教室運営で実践していることを尋ねた。


―iPS細胞を用いた角膜再生臨床研究の経過は。

 ヒトiPS細胞由来の角膜上皮細胞シートを作製し、視力障害や失明に至る角膜上皮幹細胞疲弊症の患者に移植して安全性や効果を検証する臨床研究に取り組んでいます。2019年から開始し、19、20年に2例ずつ移植。計4例全てで1年間の経過観察期間を終えました。

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