近畿大学医学部奈良病院 城谷 学 病院長

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医療システムを再構築しさらに頼れる急性期病院に

【しろたに・まなぶ】 1983 京都大学医学部卒業 1990 同大学医学部附属病院第3内科医員 1992 豪オースティン病院 1994 静岡県立総合病院循環器科医長 1997 同総括医長 1999 近畿大学医学部奈良病院循環器内科准教授 2008 同教授 2016 同副病院長 2018 同病院長

 近畿大学が運営する病院の一つとして開院、20年の節目を来年に控える。当初から在籍し今春、病院トップに就任した城谷学病院長。「心臓・救急の体制を再編し、病院全体の発展につなげたい」と語る。

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―就任半年。手応えや課題を聞かせてください。

 父親がこの病院の初代病院長です。苦労していたのは知っていましたが、今は違う意味での大変さがあります。地域医療構想が始まり、高度医療をやっていれば利益が上がるという時代ではない。今後の方向性を考えていたところ、3月に心臓外科医と救命救急医が異動に。人員が減り、状況がシビアになったタイミングでの就任でした。体制再構築が課せられたタスクです。

 心臓外科は経営上の大きな柱。「心臓・血管センター」は循環器内科医や心臓血管外科医などが協力して運営しています。合併症が起こったときに外科医がいて、すぐ処置しカバーできることが重要。ここの安全性は死守しなければなりません。

 モービルCCUが2台あり、大阪からも多くの患者さんを受け入れていましたが、再編成を控えた今はまさに過渡期。しっかり体制を立て直して、右肩上がりに移行していきたいですね。

 救命救急センターには10月、近畿大学医学部附属病院で教授をされていた先生を含む2人が着任したばかり。本院と連携しながら、3次救急だけでなく、2次救急も協同で行うフレームを作りつつあります。

―奈良県での役割や、病院の特長は。

 急性期病院として救急を断らずに診ること、そして専門性の高い先端医療を行うことです。

 心臓分野は患者さんからの信頼が厚く、自負を持ってやっています。「がんセンター」は外科や腫瘍内科のほか放射線治療や緩和などの専門家が協力して多様な治療法をカバー。先進的な治療に取り組んでいます。

 いずれも、他科同士の垣根は非常に低い。議論を重ね、患者さんにとって一番いいテーラーメードの医療を考えます。インフォームドコンセントに至るやり取りも丁寧で、説明を尽くすことは、当院の大きな特長と言えるでしょう。

 さらに、一致団結して病院を盛り上げようというムードもあります。緊急事態が起これば「119コール」という一斉コールが鳴り、駆けつけて対処します。

 人材育成も大きな柱です。学生や初期研修医の指導で重視しているのは実地臨床でしっかり教えるということ。聴診器や触診を手ほどきし、患者さんを1人割り当てて問診してもらう。早めに経験値が上がると好評のようです。再びここで働きたい、学びたいと思える病院でありたいですね。

― 10月、「やまと西和ネット」が始動しました。

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 生駒市、生駒郡、北葛城郡、大和郡山市が中心となる西和医療圏の医療介護連携ネットワークです。病院や、歯科も含めた診療所、介護や訪問看護施設、調剤薬局で住民の情報を共有します。

 当院が事務局となり立ち上げましたが、このたび一般社団法人化して地域医療介護連携推進協議会が窓口に。生駒市や医師会、調剤薬局の方々も協力して住民、施設双方の会員登録を進めています。

 ネットにつながれば、休日の救急でも病名や検査データを確認してすぐ始動できるし、訪問看護で異常があった場合もスマホの撮影画像で遠隔診療ができる。求められているのはCTやMRI、診察の予約ですので、半年〜1年以内には可能にしたいですね。

 現在登録および登録準備している住民は、1万4千〜5千人ですが、人口比でいくと数万人はほしいところ。データが集まるほどメリットが大きく、病病連携・病診連携に非常に有効なツールとなり得ます。後方支援や退院支援にも大いに役立てていきたいですね。

近畿大学医学部奈良病院
奈良県生駒市乙田町1248-1
TEL:0743-77-0880(代表)
http://www.kindainara.com/


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