岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 皮膚科学分野 森実 真 教授

  • はてなブックマークに追加
  • Google Bookmarks に追加
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • del.icio.us に登録
  • ライブドアクリップに追加
  • RSS
  • この記事についてTwitterでつぶやく

日々の一つ一つに力を注ぎ良いサイクルを生んでいく

【もりざね・しん】 2000 岡山大学医学部卒業 2007 米カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部皮膚科学講座博士研究員 2018 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学分野教授

 7月に、第11代岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学分野教授に就任。若きリーダーが今後の医局運営の方針や専門分野の研究について語った。

c3-1-1.jpg

―着任から3カ月余り。抱負を聞かせてください。

 われわれの教室の関連病院は、中四国エリアから西兵庫まで、全部で53カ所。それぞれの地域に医局員を派遣し、地域医療を担っています。

 皮膚という臓器に特化した診療科ですが、網羅する範囲は広い。アトピー性皮膚炎の重症例、皮膚リンパ腫やメラノーマ(悪性黒色腫)といった皮膚腫瘍、膠原(こうげん)病や水疱症などの指定難病...。スタッフが、それぞれの専門パートを担い、トータルとしてすべての皮膚疾患やトラブルに対応できるよう運営しています。

 これまで同様、さまざまな皮膚疾患の患者さんにとって、"最後の砦(とりで)"であるという気概を持ち、日々の診療、研究に臨みたい。臨床研究中核病院の皮膚科として何ができるかを考えながら、この教室を率いていきたいと考えています。

―具体的に考えている取り組みは。

c3-1-2.jpg

 臨床だけでなく、皮膚疾患に関する高度な臨床研究を企画立案し、実施していきます。がん研究に関してはがんゲノム医療に取り組み、皮膚がんの患者さんに対して積極的に関わっていきたい。そのための体制づくりが、私の仕事の一つだと考えています。

 当教室の強みはメラノーマや皮膚リンパ腫といった「皮膚腫瘍」分野です。

 メラノーマについては、2015年に中四国のメラノーマ診療の拠点となるべく「メラノーマセンター」を立ち上げました。センター長は、当皮膚科の山﨑修准教授が務め、皮膚科、放射線科を中心に、さまざまな診療科が連携。新薬や新たな治療法が次々と登場していること、治験にも積極的に取り組んでいることなどから、紹介による患者さんも増えています。

 皮膚リンパ腫においては、平井陽至助教を中心に、放射線科や病理診断科、血液内科などのご助力をいただきながら、これまで通り研究・臨床を続けていきます。

 私の専門であるアトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)の分野においては、病態のメカニズムに迫りたいと考えています。

 アトピー性皮膚炎の原因の一つとして、表皮のバリア機能の異常があります。タンパク質「フィラグリン」の遺伝子変異が一つの原因だという報告がされていますが、日本人のアトピー性皮膚炎の患者さんのうち、フィラグリン異常の方は3割ほど。およそ7割が原因不明です。

 そこで、7割の方たちの表皮バリア機能異常について研究を進めたいと考えています。低コストで治療効果が高く、しかも塗り薬のように手軽に使用できる治療薬の開発が望まれています。そのためにも、まずは病態のメカニズムを探ることが重要です。

 日々の診療と研究に力を注ぎ、患者さんや中四国の医療関係者の方からの信頼を得る。それによって多くの患者さんをご紹介いただけるようになり、臨床試験や研究もさらに充実していく。頑張ることで良いサイクルをつくっていきたいと思っています。

 また、若手の育成に努めたいと考えています。岡山大学は「スーパーグローバル大学創成支援事業採択校」の一つです。医学・医療の分野で世界と切磋琢磨(せっさたくま)し、世界に発信する。高い専門性を持ったグローバル人材の育成が求められています。

 医局員には、積極的に留学を勧めていきたい。これまでの教授が築いてきてくださったさまざまなつながりや、私のこれまでの人脈なども生かしながら、国際的に活躍できる次世代の医療人を育てていきたいと思っています。

岡山大学大学院
医歯薬学総合研究科 皮膚科学分野
岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:086-223-7151(代表)
http://www.okayama-hihuka.jp/


九州医事新報社ではライター(編集職)を募集しています

九州医事新報社ブログ

読者アンケートにご協力ください

バングラデシュに看護学校を建てるプロジェクト

人体にも環境にも優しい天然素材で作られた枕で快適な眠りを。100%天然素材のラテックス枕NEMCA

暮らし継がれる家|三井ホーム

一般社団法人メディワーククリエイト

日本赤十字社

全国骨髄バンク推進連絡協議会

今月の1冊

編集担当者が毎月オススメの書籍を紹介していくコーナーです。

【2018年10月の1冊】
イメージ:今月の1冊 - 85.看護師のための明治文学 漱石の時代の介抱・看病・看護
看護師のための明治文学 漱石の時代の介抱・看病・看護

Twitter


ページ上部へ戻る