埼玉県済生会川口総合病院 佐藤 雅彦 病院長

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一人一人が描く理想像にたどり着ける病院にしたい

【さとう・まさひこ】 1983 順天堂大学医学部卒業 同外科入局 1996 埼玉県済生会川口総合病院 2006 同外科主任部長 2013 同副院長 2017 同病院長

 昨年12月、川口市の人口は60万人を突破した。埼玉県済生会川口総合病院が医療を提供する対象は、隣接の戸田市、蕨市を合わせておよそ80万人。人口の伸びと同時に、全国的にも高齢化のスピードが速い。日本最大の社会福祉法人・済生会の一員として埼玉県南部で「守っていくもの」は。

―どのような地域ですか。

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 荒川を隔てた向こうは東京都北区。大学病院などの受診による流出がある一方で、こちら側へ渡ってくる患者さんも少なくありません。今後も一定の医療需要を維持していくのではないかと思います。

 地域の大病院は当院、川口市立医療センター、戸田中央総合病院の3カ所。埼玉県の10万人当たりの医師数は全国最下位ですが、この地域に関して言えば充足しています。

 その中で、当院の軸は急性期医療です。2015年に健診センターや透析部門を拡充した東館をオープンし、同時に本館を改修。14床のICUをはじめ、NICU、GCUの整備や新たな医療機器の導入などを推進しました。

 このタイミングで380床から424床への増床に踏み切りました。満床が続いて救急患者を受け入れられないケースがあったことから、地域への貢献という意味では、もっと強化しなければと考えたからです。

 済生会グループの柱の1本である無料低額診療事業や生活困窮者支援事業「なでしこプラン」などの活動を継続しつつ、やはり地域の中核となる急性期病院としての機能をしっかりと果たしていきたい。

 昨年4月の病院長就任時に病院の理念を「患者さんを中心とした質の高い医療の提供により地域・社会に貢献します」と再定義しました。基本方針にも「救急・急性期医療・専門医療・がん診療」の言葉を含め、当院の立ち位置をメッセージとして院内外に発信することを心がけています。

―強みは。

 一つは整形外科です。専門性を高めることを目的に「脊椎」と「手の外科」に特化しています。股関節や膝関節などの診療は、数十年前から地域の医療機関と役割を分担。得意分野に応じて患者さんを受け入れています。

 当院の脊椎領域の手術数については、全国のトップスリーに相当する件数。県外からいらっしゃる患者さんも多く、さらに増加傾向にあります。

 また、救急医療では内科系、外科系の医師1人ずつに加えて、循環器内科医、脳神経外科医が24時間体制で待機。特にここ2年ほど、体制の整備に力を入れ、救急車の受け入れ台数を徐々に増やしてきました。

 現在、年間4800台ほど。今後は国による働き方改革の方向性なども踏まえながら、可能な範囲で台数を伸ばせるよう努めます。

―病院長に就任して気づいたことはありますか。

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 勤務する医師が約130人、看護師が550人。例えば、がん医療では昨年11月に「IМRT(強度変調放射線治療)」がスタートしましたし、МRI、CTなどの機器もそろっている。この規模の病院としては人員も機能にも恵まれていると思います。

 その力を最大限に引き出すには「職員が働いて良かった」と思える病院をつくっていくことが大切だと実感しているところです。

 私自身は消化器外科を専門に多くの手術を経験する中でやりがいを見いだしてきました。では、病院長として何を目指すか。当初は手探りでしたが、徐々に病院づくりに対する考え方を同じくする「仲間」も増え、目標も定まりつつあります。

 病院は、さまざまな専門の資格を有した人間が集う場所です。それぞれに「将来はこんな看護師になりたい」「あんなことをやってみたい」といった目指す理想像があるでしょう。

 思いを後押しして「職員の幸せと病院の発展」を両立できる組織にしていきたいと思っています。

埼玉県済生会川口総合病院
埼玉県川口市西川口5-11-5
TEL:048-253-1551(代表)
http://www.saiseikai.gr.jp/


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